チッコーネ

黄泉がえる復讐のチッコーネのレビュー・感想・評価

黄泉がえる復讐(2015年製作の映画)
2.5
『チング』の監督が撮った風変わりなゾンビ映画。
『RV』なる新名称を授けたほか、伝統的には特定の目的を持たないゾンビたちに、韓国らしい『復讐』を課している。
ホラー要素を加味したことで、量産に埋もれてしまいそうなサスペンスが物見高くなったのは確か。
また主人公の母親に全編を通し存在感を発揮させ、近年人気の『母もの』と足並みを揃えている…、こう書くと迎合が目立つ作品のようだが、意外にも制作時期は『新感染シリーズ』より早い。
そしてラスト1分というところでソン・ドンイルの口から、『赦し』が提案された。
宗教人口としてはキリスト教徒が最も多いが「汝の敵を愛せよ」というより、「目には目を」という『恨』の念が強そうな韓国人と、同国の映画を観馴れた者には新鮮に響きそう…、これは監督の意地の表れか。