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レイニーデイ・イン・ニューヨークのmanamiのレビュー・感想・評価

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世間知らずのしゃっくりちゃんことアシュレーが、初対面のオジサン達に流されるまま次々に予定変更してっちゃうから、彼女のシーンになるたびにイラモヤが募り、ヤバみ注意報がついに警報へと変わりそうなタイミングにて雨中の車内での唐突な「彼、〇〇だと思うの」発言に至っては、おまいうあたおか案件勃発なわけです。
しずかちゃんを悪質にして且つエロさも加えたような女子ね。こんなにも可愛いエルファニングが、こんなにも共感を得られそうにない作品もそうそうないのではないか。
一番理解不能なのは、どうしてあそこまで必死に「ティファニー」から逃げ隠れするのか、ってこと。男が焦るのは当然だけど、アシュレーは別に責められる筋合いないよね、ティファニーからは。結果としてあんな有様でマンハッタンをうろつく羽目になっちゃって。「バチが当たった」的なことなのかな?だとしたら、男には彼女以上の厳罰を与えてほしいものだけれども。
そしてそんな彼女に振り回される拗らせ屁理屈スネかじり君、ギャツビー。ティモシーシャラメは今作にて、「雨に濡れるのが世界一似合う男」20代の部トップに踊り出ました。
冒頭の二人で会話しながら歩くシーンからして、全然噛み合ってないのよね。こんなんでよく付き合おうと思ったな。どっちも自分の話したいことばっかり、自分の趣味嗜好や理想に相手を合わせようとばかりしてるよね。要するに好きになったのは相手ではなくて、「こんな素敵な相手をパートナーにできる自分」だったのかな、お互いに。お互い様ってことで。
雨が降ったら、どうする?晴れるよう祈るのか、それとも雨を楽しむのか?良し悪しでなく、自分に合うのは、一緒にいたいのは、一体どちらなのか、ってこと。

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