モト

レイニーデイ・イン・ニューヨークのモトのレビュー・感想・評価

4.5
音楽も会話もうんざりするくらい良かった
iPhoneの着信音ってこんなにも絶望的にロマンチックに響くものなのね…シャトーメイネイのんでみたいな

ティモシー・シャラメの瞳の引力、、
完璧なデートプラン立てるし(MoMA行ってピアノバーとか)自棄になって大金掛けてもボロ儲けしちゃうし、後ろ向きでテレビつけるだけなのに絵になってしまう、、ピアノ弾き語るシーンが素晴らしすぎて3回ほど巻き戻してしまった

エル・ファニングも腹立つくらいキュートだったし
浮気はゆるせないけどそれ含めキュートでずるかったなあ…

そういえば数年前訪れたNYもずっと薄曇り、霧雨だった気がする
雨はロマンスを呼んできてしまうのかもしれない、人と人の距離が少し縮まるから


以下ネタバレかもしれないひたすらメモ

———

「愛と死はコインの表裏だ」

「どうせ僕は大バカ者 先を見ずにジャンプ 君が運命を変えてくれると思った 愛の力で絶望を終わらせてくれると
でも自分を騙せない 本当はわかっているのさ だから儚い希望にすべてを賭けた 電報を打って電話もした特別便のエアメールも 君の返事は“さようなら”おまけに料金不足
たった一度の恋 君でなければダメなのに ツキの悪い男なのさ」
「いい曲ね」
「ラウンジ・ピアノが好きだ 外は霧雨 灰色の空 ニューヨークの街がもやに包まれ 恋人たちは6時に待ち合わせ」
「グランドセントラル駅の時計の下で」 
「あの映画は好きだが僕のイメージは野外だ」
「イーストリバーはどう?タグボートを眺めるの」
「いいね、その線で行こう…そうだ時計の下がいい」

「雨の中でキスしたら月並みだけどステキ」
「想像してみて6時1分前君は歩いてる 雨が降り始める 君はセントラルパークの時計の前で誰かを待ってる 例の医者だ…でも彼は口唇がんの転移が進んでこられない」
「やめてわたしの筋書きはハッピーエンドよ彼と会って抱きしめられてキス めでたしめでたしよ」

「僕のキスは10段階の4?」

「あなたの将来の夢は?ギャッツビー」
「もがいてる…自分が何になりたいのかわからない」

「平凡な人生が似合わない貴方にお熱だった 変わった場所で姉とデートしてたせいかな 応援してたのよ…誰も行かないディープなピアノバーとか…姉の取り巻きの馬鹿どもより貴方は桁違いにバカだから」

「生きるのは一度きり 運命の人と出会えたら幸せ」

「今どこ?」
「ツタンカーメンの近く」

「肝心なのは君が誰かだ…僕とディナーは?」

「ギャンブラーはどこかロマンチック 時計の下で待ち合わせる歌も」
「これは映画じゃなく現実だ」
「現実は夢を諦めた人の世界よ」

「ウソだろ…酒が要る 酒とタバコが要る…ほんとうに要るのはバラードだ」

「時は過ぎるわ」
「エコノミー・クラスでね…快適な旅路じゃ無い」


母親との和解のシーンも良かった
コインの表裏のように人は全く違った面を隠し持っていたりするから、苛立つこともあるし愛せたりすることもある…

何よりラスト!
『ストーリー・オブ・マイライフ』で雨の中想い人を別の男のもとへ送り届けたティモシーが!『君の名前で僕を呼んで』で降りしきる雪の日泣きながら暖炉を眺めたティモシーが!やっとハッピーエンドに辿り着けたのね……と嬉しくなってしまった!

「来る気がしたよ」
「運命なの 仕方がないわ」
「キスの評価8の男に会いに?」
「まだ秋よ 春までに10点にしてあげる」

雨の中でキスしたら月並みだけどステキ
ハッピーエンドを信じ続けられたら現実も映画になるのかもしれない
「やめてわたしの筋書きはハッピーエンドよ 彼と会って抱きしめられてキス めでたしめでたしよ」
モト

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