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レイニーデイ・イン・ニューヨークのaoiのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

雨が降るごとに物語が動き出す。

これは恐らくアレンの作品を沢山観てないと全く面白くない。笑
いつも通りアレンの分身が登場するんだけど、今回はその人数が多い事に驚き!
母親と不仲、懐古主義、悲劇的なギャツビーはもちろん、ジョシュなんてもう若い頃のアレンそのもので笑ってしまった。
例の大物映画監督にも、流行りに乗れない(商業的に走れない)アレンを投影しているように思えた。でもあの人はどちらかと言うとアレンが憧れるベルイマンやフェリーニのような存在なのかな。

ラストはちょっと唐突すぎて苦笑。
「現実は映画のようにはいかない」というギャツビーの台詞があったけれど、なんだかんだ"映画"を愛するアレンの可愛らしい所が見えた気がしなくもない。

あと今回カメラマン変わった?
ワンカット長めでいつもと撮り方が全然違う気がした。→調べたら最近のアレン映画同様にストラーロ。なんだけど今回ギャツビーとアシュレーの対比を描くためにカメラワークと陰影にこだわったらしい。なるほど。
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