さー

レイニーデイ・イン・ニューヨークのさーのレビュー・感想・評価

3.8
パートナー選びでいちばん大切なことは「顔」でも「金」でも「体」でもなく、「居心地の良さ」だということを、見目麗しい男女を集めて教えてくれる贅沢な映画。こんなん好きでしかない。

わたし個人的に、ウディアレンの作品の魅力は「普段何となく感じてるけど、誰も言葉にしてくれない恋愛の常識」をサラッと映画に仕立て上げてくれるところだと思っていて、今回も、少女漫画ならスペック高い方とゴールインするのが定石のところ、当て馬(失礼)といる方が居心地が良いという、何とも人間臭い感情を描いていて共感が怒涛。

あと「地元が同じ」っていう点も地味に大事だよね…せっかく地元出て都会に来たのに、気づけば同郷の人とばかり付き合ってる…ってあるあるだと思う。

ウディアレンの毒牙(失礼)にかかれば、俺たちのティモシーシャラメですら、ウディアレン化してしまうのね。ジュードロウなんて、イケメン俳優だった(もはや過去形)頃を思い出せないくらい第二のウディアレン化してて、ショックだけどおかしかった。
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