長江 愛の詩のmat9215のレビュー・感想・評価

河を遡行するといえば『地獄の黙示録』、貨物船の水上生活といえば『アタランタ号」などという先行作品を想起する。本作の見所は山水画のような映像だけで、出会いを繰り返す男女の物語にはまったく心を動かされない。あと、場面転換ごとに船長の男がポエムを読むのも苦手。『パターソン』のバス運転手なら許せるのにね。