夢里村

少年たちの夢里村のレビュー・感想・評価

少年たち(1962年製作の映画)
3.5
待ってと言われてるのに待たなかったり、スープをほとんど残して出て行ったり、1歳の妹のケツを拭いてる途中でほっぽってったり、そんなどうしようもない勢いが続く。が、中盤で「死」と対峙することで、少年たちは別の大きな流れにぶつかり、スキーもろとも転げ落ち戦利品さえも置いていくことになる。少年の1人ヤッケは病気のことを親に打ち明けらない。
子どもたちは随分大人をなめてるというか、カモにしようと躍起になってる。しかし大人サイドもかなりムゴいもんで、ヤッケの母親しかり学校の先生しかり、子どもたちの世界を踏みにじっていく。
ユーモアたくさんで劇場はたびたび笑いに包まれていたが、どちらかというと戦争が落としていく闇が少年たちの青いエネルギーを押し潰していくような作品だと感じた。
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