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スチュアート・リトルのgenarowlandsのレビュー・感想・評価

スチュアート・リトル(1999年製作の映画)
3.7
キッズ向けのファンタジーは、見ようによってはシュールになるんですね。不条理劇として楽しみました。

いったいネズミを養子にして息子の弟にするという発想がどこからやってくるのか。そもそも息子ジョージが「ただのネズミ、人間の弟ではない」「両親はおかしい」と言い放ったり、親戚が養子縁組のお祝いに駆けつけ、プレゼントの人間用の自転車には小さすぎるネズミに戸惑いながらも、「すぐに大きくなるわよ」なんて~「裸の王様」を見ているようでした💦

ネズミのスチュアートはたしかに健気で可愛いけれど、人間の弟って…。この前提を受け入れなければこの作品は楽しめないなあと思っていたのに、ジョージの模型で二人で電車ごっこで遊ぶあたりから、ファンタジーの中に突入。

リトル家のゴージャスな白猫はペット、ネズミのスチュアートは家族。猫はネズミのペット、という序列に猫の嫉妬を買うのですが、猫のいる家になぜネズミを?

「テルマ&ルイーズ」のテルマが母親役だったので、ちょっとヘンテコな感じが終始ぬぐい切れず、このシュールさがおもしろくさせているのだと思います。

「ごっこ遊び」を大人が大真面目にしている感じが新鮮でした。

白猫と一緒に観たのですが、スチュアートがちょこちょこ動くと野生に戻り、黒猫とリトル家のゴージャスな白猫がアップになると声出して怒っていました🐁
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