ヘレン・ミレンを見たくて、時々テレビでも紹介されるウィンチェスターハウスをビジュアルで見たくて、映画館に足を運んだ訳だが……。
とっても楽しみにしていた訳だが……。
そもそもウィンチェスター家についての説明が無い。
何故増築するのか？幽霊を出し抜く為の異様な仕掛けなんかも華麗にスルー。
まるでハーレクインロマンスのように、既存の公式に当てはめたような魅力皆無なホラー映画。
ウィンチェスターハウスや背景を見たい人にはオススメ出来ない。
増築を繰り返す女主人の精神鑑定を依頼された男と亡くなった妻の話だった。
むしろ、それに集約されていたらまだマシだったのに、女主人の姪とその息子の裏話やらごちゃごちゃしてて、もうダメダメ。
幼稚園児が作った泥団子を砂場にぶちまけたような作品。
字幕もよくないし、何よりbaced on the true storyではなくinspired 〜って時点で序盤から悪い予感しかしない。
実話に基づく？字幕ではそう訳してましたがね。
テレビで見たウィンチェスターハウスの方が100倍面白かった。
美術さんが頑張ったであろう内装や調度品は美しい。
それだけが救い。
『プリディスティネーション』の脚本家か……。
なる程、散らかる訳だ。
