たわらさん

恋は雨上がりのようにのたわらさんのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.9
橘あきらは店長を通して自分と向き合うようになるお話。これは主人公を橘あきらに置いた場合の視点だが、店長に置くこともできる。橘あきらは店長から「大人」としての冷静な判断を。店長は橘あきらから「子供」が持つフレッシュさ・エネルギーを貰い、相乗効果をなす。

この作品において、"天気"は重要な役割を持つ。登場人物が悩みもがいている時は雨が降っている。これは人生は雨宿りする瞬間が来ることを表す。だが、やまない雨は無い。光射す時が訪れる。作品のファミレスは雨宿りする場所を表し、店長は終始傘をさし伸ばしてくれた。また、テレビやラジオで天気を知らせるのは面白い演出。

原作を中途半端に触れてしまい新鮮さは無かったのだが良い作品であった。駆け抜けるようなオープニングとエンディングは魅入ってしまった。個人的に小松菜奈が好きな女優の為、満足度が高い。終わった後は爽快感が残る。
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