からかす

ゲティ家の身代金のからかすのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.0
ゲティ氏を演じる最晩年のクリストファープラマー
誘拐された息子の母親を演じるミシェルウィリアムズの
熱演は認めるとこだけどもイマイチ緊迫感に欠く。

まず物語の立ち上がりが遅い。
世界一の大富豪にしてドケチというゲティ氏の特異性を
まず示す必要性があるのは理解しつつも
それ冒頭にいっぺんにやると事件自体への興味が薄れる。
さすがに冒頭10〜20分何も起こらないと退屈。
事件を進めると同時にエピソードを挿む形じゃダメなのか。

油が、人が、美術品が、そして耳が金を生み
金に翻弄し尽くされる一族を描いてるけど
でもまあそれにしても全体的には緩いよね。
金持ちのぼんぼん、抜群の嗅覚をもつ大富豪
特にこの二人の行動はどうにも常人の基準と異なり緩々で
ある意味それっぽくて非常に上手いのかもしれないけど正直萎える。
タフなのはあのお母さんだけだもんね。

そして何といってもマークウォルバーグ演じる交渉人いる?
結局劇中で何かをしたようには見えず
ぬるい交渉術でサスペンスを生むに至ってないと感じる。
そんなこんなで133分は長すぎ。
「悪の法則」の緊迫感はどうしたんだリドリー御大。
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