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ゲティ家の身代金のseapony3000のレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
5.0
舞台がイタリアとはみるまで知らなかった。70sな洒落た孫がローマの街をブラつき、娼婦に声をかけたあと誘拐されるまでの冒頭のシーンだけで胸が高鳴る。その後も続くハッとするような凝ったディテールなわりに、緊迫感を拒絶するような不思議な演出。なんかよくわからないけど、たまらん。犯人や義父との駆け引き意地の張り合いのみならず、使えないネゴシエーターのマーク・ウォルバーグにまで神経を削がれる母のミシェル・ウィリアムズおつかれ!そして最期までクソジジイのクリストファー・プラマーがとことん素晴らしい。終盤での夜の街での追跡劇、劇というほどハラハラもさせないんだけど、なんだかまたみたい気にさせる。ほんと変な映画だった。またみたくなってきた。
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