グラビティボルト

ワイルド・ストームのグラビティボルトのレビュー・感想・評価

ワイルド・ストーム(2018年製作の映画)
3.6
巨大嵐を利用して、大金を盗みだそうとする悪党と、
かつて仕事(or人生)で失敗をした職人気質な主役3人の戦い。
ハッキングに利用されてる電波塔を倒壊させるシーン、ライフルを持つ敵に対してタイヤホイールをフリスビーのように投擲するアクションが見事。

主人公の一人である女性連邦エージェントの過去を「大事な人を失った」の一言で処理し、気象予報士と
電気工事士の兄弟が嵐で父親を喪うシーンは情感よりも嵐のスケール感に圧倒されてしまうので、ウェットな箇所が軒並み完結に描写されてる印象。

ラストバトルがトラック三台による超近距離カーチェイス、しかも
「台風の目」というシチュエーションを利用してディザスター映画でまさかの晴天!
更に舞う札束に、農場のロケーションと古典と前衛が入り交じった場面を構築してる。
年に4〜5本は観たい「観たことあるジャンルで観たことないショットを撮っている」映画だった。
縦に3台並んだトラックの荷台に飛び移り、1台ずつ制圧していくという終盤のアイデアもシンプルながら見事だった。