このレビューはネタバレを含みます
制作が「〈物語〉シリーズ」でお馴染みのシャフトさんにバトンタッチ(スタッフ・キャストは続投)の、「劇場版」の一編。今回は病気の国を舞台に起こる物語で、ゲストキャストの声優は「fate」の川澄綾子さん。
かなりドライで残酷ですが、見応えはありました。
「病気」とは当然ながら、これだけの意味じゃなく、いわゆるダブルミーニング。もう一つが醜いです。
言ってしまえばこの国は「人柱」で成り立っている。それを知っても揺るがぬキノの最後の姿勢が流石です。
綺麗事で国というのは成り立たないものだとしても、泥を被せて隠し続ける行為はやっぱり下衆ですね。
これも短編映画なので、あっという間に見られますが、これだけでこの重量…やっぱキノはぶれないなぁ。