このレビューはネタバレを含みます
類似作は『JSA』あたりか（いや、工作系は見てないだけで沢山あるはず）。
北朝鮮と韓国の分断の物語はいつも泣けるけれど、これが実話に基づいているのも驚き。やはり工作員みたいなのは現代でも南北を行き来してスパイ活動してるんだなと…
北朝鮮の外貨獲得の裏側（いつもどうやって得ているんだろうと不思議だった）、南北で実際は選挙の際に工作や介入があり選挙操作が可能だったこと等が分かり、中々面白い部分を垣間見れた。
金大中大統領が北からも嫌われていたのは意外だけど（韓国側は与党が政権交代に対して極度の恐怖があるから分かるけど）、軍事行動起こすことで支持率低下を狙う等、かなりヤクザなシーンも見られ（本編にはないが金大中は日本で暗殺され大阪湾に沈められる予定だった事実からしても）、手荒いことやってたんだなーと思った。
最近の韓国は映画産業では世界をリードしハリウッドと覇権争いしていると言っても過言ではないくらい完成度の高い作品を送り出しているが、金大中や朴正煕の時代もそう昔ではなく、外貨稼ぎしてるあの幹部（イソンミン）も現役らしいので、社会的にはまだそういう時代の名残があるのも興味深かった。まあ外貨稼ぎの人は北朝鮮側の人間だけど、そこに取り入り北に入っていこうとする韓国側工作員も未だに存在すると仮定して…
イソンミンは良い役者だな〜
家族の元から連行されていく時に何とも言えない切ない笑顔を浮かべたシーンが一番印象的だった。
そして金正日出てくる映画は初めて見たぞ🙄🙄あの俳優どこから見つけてきたんだろう（笑）北朝鮮のシーン画力あったな。
