Hailey

工作 黒金星と呼ばれた男のHaileyのネタバレレビュー・内容・結末

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

韓国語に英語字幕で頭フル回転だったけどなんとか見られた!

内容は緊張感あって難しかったけど思ったより理解できた!俳優陣の実力がすごかったのはそれぞれ別の作品を感じさせない役づくり!イ・ソンミンは「ミセン」のイメージが強くて、今回は全く違うけどなんとなく似たような性格の役だった気がした。ファン・ジョンミンは、「国際市場で逢いましょう」のイメージから一転、緊張感のある役だったけど映画的にもテーマは違えど時代的に繋がりを感じた。チュ・ジフンは結構無表情なイメージが強かったから違和感なく観れた。大統領選や南北関係など、韓国の歴史を知っていたらなお面白い。イ・ヒョリの本人役は豪華。どことなく「鉄鋼の雨」に似ているとも思った。貧困問題は北朝鮮が決して見せない秘密の部分であって、それを描くところは韓国映画界のグレーゾーンでは。北朝鮮のシーンで実在の建物が登場したのはCGじゃないかと思ったけどあまりにもリアルだった。韓国の大学で撮影されたとのこと。言語に関して、他の映画と比べて、北のイントネーションや語尾の変化が微妙で、韓国の地方の訛りと区別が難しかった。イ・ソンミンの役どころが、洗脳された極論的な人格というよりももっと柔軟に見えて、これは韓国の望む北朝鮮の姿勢なのではと思った。ロレックスとネクタイピンの下りは映画的だったけど、ズームの表情の演技が繊細でいい味出してた!前総書記役はすごく真面目に演じていたけどどうしてもコスプレに見えてしまった...実在のスパイを主人公にしていて、時代もそう昔でないことで一層リアリティが増して見えた。歴史的事実が映画のネタバレみたいなところもあったりで、結果を知っているからこそ、映画としてストレートに表現してくるか裏をかくか緊張しながら観れた。

@CGV LA
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