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Love,サイモン 17歳の告白のこーたのレビュー・感想・評価

Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)
4.2
いわゆるスクールカーストではリア充側の男の子がジェットコースターの頂点とどん底を知って乗り越えていくお話。
LGBTにフォーカスした映画でもテンポ・音楽・雰囲気が良くて、より若者向けに共感しやすいストーリーになっていた気がする。

「秘密はいつどこで誰に言うか、自分で決めたかったのに、おまえが奪ったんだ」
この言葉は全ての人に共通するし、考えなきゃいけないテーマだと思った。

なによりサイモンが超絶クールでできた人間すぎるよ…
サイモンの立場的にやるせない出来事が連続していて、普通あんなんなったら誰もが発狂するし、部屋に引きこもってしまいそうになるけど、自分で考えてアクションを取って打開する姿は誰もが勇気をもらえる。
そしてお父さんとお母さんとの個別シーンも泣けた。お母さんの息子は息子の姿勢。「4年間も一緒に食事して、犬の散歩もしたのに気づいたやれなくてすまない」の言葉に父親としてやるせなさの全てが詰まっていた。息子をひとりの人間として尊重できる親って最高だな。

日本で公開されてないって聞いて、もっとこういう映画を金曜ロードショーとかでも流せばいいのに、と思った。

いやーいい話だったな。
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