このレビューはネタバレを含みます
もう散々嫌になる程、外見の美醜の呪いを抱えて生きてきた自分にとって最高の映画でした。
主人公のキャラクターが絶妙。
都合の悪い所は全部聞かない性格に、はじめは、おいおい大丈夫か！と観ていましたが（実際後半それで痛い目を見ますが…）
おいおい大丈夫か、と思う自分の目線がすでに美醜の呪いにかかった物だと気づき、無意識で私も優劣をつけて他人や自分を見ていたんだなと頭を抱えました…。
最近はいろんな運動をみて、少しは思考も柔らかくなったかなと思っていたのに全然変わってなかった自分にがっかり。
でも途中の水着審査のシーンでは、
「確かに他人のそんな言葉聞く必要ないよ！よしよし！行け！」
と握り拳でいつの間にか応援してました。
余計な事は振り払って、心のままに動く前半は本当に見ていて気持ちが良かったです。
そして後半。見た目が良くなったと思い込んだら全てうまく行くわけじゃない所がミソだと思いました。結局本人が見た目の美しさに囚われっぱなしという点では何も変わっていないから。（見た目が良ければ何を言っても、しても良いわけじゃないよね、そりゃ！）
真に呪縛から解放されるのは、勘違いが終わった後。
オチも含めて最高の映画でした。
