ふぁいぽ

ある少年の告白のふぁいぽのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.9
ゲイである事に気がついたジャレッドの告白。それを聞いた母親、牧師である父親。それぞれの揺れる気持ちを、3人の役者が非常に上手く演じている。 矯正施設で苦しむ姿、気持ちが手にとる様に伝わってくる。

その母親の驚きや矯正する事への違和感等、微妙な心の動きをニコールキッドマンが好演。 カトリックの牧師と言う立場上困惑する父親。自分の信じる道から外れている息子に対する気持ち、それでも受け入れようとする心の動きを、ラッセルクロウが好演。

さほど昔の話ではないのに、LGBTにはもっと理解が有ると思っていたアメリカに矯正施設が存在すると言う事に驚きだった。 施設収容者のリュウチェルに似た子が、個人的に気になってしまった。 エンディングの曲も良かったし、観て良かったと思える映画だった。