くろ

ある少年の告白のくろのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.7
自分をあるがまま愛してくれる人がいる事の重大さ。
味方がいる事の心強さ。


18歳のジャレッドは本当の自分を隠し、周りとの違いに悩んだり、常に周りを伺ってどこかおどおどしていた。不安げな瞳が印象的な少年だった。
しかし、大学の寮で起きたことがきっかけで牧師の父親に同性愛者である事がバレ、自分の話を聞いてもらえないまま矯正施設に通う事に。

ゾッとするような施設だったし、よくよく見たらただのぼったくりなのでしょう。
ジャレッドにとって幸運だった事は母親が神よりも何よりも1番に息子を愛し、施設へ疑問を持ち、彼を施設から救い、自分がした過ちに気づいた事。

4年後のジャレッドはありのままの自分を堂々と生きていた。かっこよかった。


父親との関係も、牧師である父にとって、息子を受け入れる事はかなり難しい事だったと思う。信仰ってたぶん根深いものだと思うから。
この父親は彼をひどく傷つけてきたけれど、息子を愛し、ともに歩み寄り、最後は父が変わる番が来た。
くろ

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