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ホテル・エルロワイヤルのZELのレビュー・感想・評価

ホテル・エルロワイヤル(2018年製作の映画)
3.5
ゴダード監督が「音楽へのラブレター」と言うように、音楽に特化した映画。

音楽と言っても新曲を詰め込むのではなく、その時代を生きた人には懐かしく、そうでなくとも聞いたことあるような曲、または聞いたことなくても耳に残る曲を劇中惜しみなく使用している。

つまりこの映画は観てよし聴いてよしということになる。冒頭からアップテンポの楽しい曲からスタート。常に楽しく気持ちよく鑑賞できる点は娯楽に特化し王道映画かもしれない。

一方で社会風刺ともいえる要素も盛り込みエンタメ色でのみ構成することは避けた印象。バランスよく、やや娯楽寄りの楽に観ることができる映画。疲れて頭を使わず気軽に映画を観たい時はオススメかもしれない。

キャストはアンサンブルを中心にキャラクターの個性が際立つ。ジェフブリッジスというベテランを筆頭にソーやダコタジョンソンといった勢いある俳優も参戦。
黒人シンガー役のシンシアエリヴォはエミー、グラミー、トニー受賞のスターだとか。歌唱シーンの口パクは一切なかったらしい。ブラボー。今年のオスカーではハリエットで初ノミネート。映画界に本格参戦ですか??
フロントマンとダコタジョンソンの妹役の若手2人も薄れることなく頑張った。

日本では劇場未公開。
ソー人気があっても劇場公開してくれないのね。厳しい世界です。
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