盲目のストリートミュージシャンのキムの下にいつも話しかけてくる「小説家」を名乗る男。その男は生々しく連続殺人の話を楽しそうにして帰っていく。しかし、現実にも「小説家」の話と同じように連続殺人が発生しており、キムはいつも音楽を聴きに来る女子高生ミリムの身にも危険が迫ったことを知り、「小説家」が犯人なのではないかと疑い始める。
ストーリーとして前半、主人公(バロ)の盲目の生活と主人公に好意を持つミリム(ソル・イナ)とのやりとりが中心で、かなり冗長に感じました。「小説家」と連続殺人の話も前半ではかなり薄く描かれていて、緊迫感の無い前半でした。
後半になるとミリムが何者かに捕まり、主人公の隠された真実と、必死にミリムを救おうと主人公が頑張る展開で緊迫感が前半に比べて増しており、その点は良かったと思います。
主人公として盲目の設定以外にあまり個性が無く、また、隠された真実が明らかになっても、ストーリー上、そのことがあまり影響せず、サラっと流されてしまっていて、意味の無い設定になってしまって残念でした。
ストーリーの肝となる「小説家」と連続殺人の真相の部分はなかなか良いと思いますが、何人もの人が犠牲になる中、ミリムだけなかなか殺そうとしないので、ストーリーのスピード感が無くて面白みを削いでしまっていました。
あまりインパクトが無く、面白みに欠ける作品だったと思います。
鑑賞日:2022年9月14日
鑑賞方法:Amason Prime Video