えりみ

トゥルース・オブ・ウォーのえりみのレビュー・感想・評価

トゥルース・オブ・ウォー(2016年製作の映画)
3.0
WOWOW放送が日本初公開とか。今後の放送予定はなし。
番組表によると、1982年、アルゼンチンと英国両軍が衝突したフォークランド紛争(マルビナス戦争)を、アルゼンチンの若者たちの視点から描いたユニークな戦争アクション~とあるが、アクション映画ではない。
海外に向けた映画でもないのでアルゼンチン近代史に精通していないと分かりにくい。
最近アルゼンチン映画を見るようになって、明るく情熱的な国!というイメージが崩れてきてる。この映画も混乱期の後の軍事独裁政権時代が舞台。アルゼンチンタンゴなんか1回も出てこない。
映画をみて分からないなりに汲み取れた事は、フォークランド紛争でイギリスに負けたことの総括がアルゼンチン国内で全く為されておらず、そのせいで苦しんでいる人が未だに多くいるということ。

先に仕掛けた割りに、徴兵して間無しの若者を最前線に送り込むアルゼンチン軍の愚策。
戦略どころかまともな指揮命令系統もなく、英国海軍を追い払うため島から機関銃と迫撃砲で応戦するお粗末さたるや。
当然イギリス軍に立ち向かえるはずもなく、撤退に次ぐ撤退の末に捕虜になり…
と思ったらいきなり転調!(゚д゚;)
兵士ペドロの伝説とは。
墓標に刻まれる「神のみぞ知る アルゼンチン兵士」の意味が悲しい。
とはいえわかりにくく映画的な見どころもないのでみずらい。
えりみ

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