メッシ

もぐら横丁のメッシのレビュー・感想・評価

もぐら横丁(1953年製作の映画)
3.6
フニャフニャで何処か無責任な売れない小説家と、それを支えるよく出来た妻のお話。
全く甲斐性がない男なのに妻はカバーしまくる、観ている側も佐野周二のどこか憎めない底抜けの笑顔があるから、何故か笑って許せてしまう。極貧、住む家もままならない、妻の時計を質草にする、妻に苦情に行かせる、etcの愚行。がどこか夫婦は楽しそうに、なんとかなるさの精神で飄々と乗り切って、最後は芥川賞受賞する。自伝的な原作らしく、なかなか凄い。明るく前向きに生きる事は結構重要かもしれない、と気付く一本。
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