クリーム

マイナス21℃のクリームのレビュー・感想・評価

マイナス21℃(2017年製作の映画)
3.5
あれ?悪くなかったけどなぁ。これは、実話です。遭難するべくして遭難してるので、共感し辛いですが、雪山の風景、ラスト30分位は良かったです。ほぼずっとジョシュ·ハートネット。「127時間」を思い出した。

コーチの父親から、アイスホッケーの英才教育を受け、厳しく育てられたエリックは、プロチームに入るが個人プレーが目立ち、コーチから叱責され、逆ギレして、辞めてしまいます。そこから、転落の人生。薬物依存となり、交通事故を起こし、7日後に行われる裁判に出席し、更生する事を誓っていました。ところが、軽い気持ちで悪天候の中スノボに出掛け、まんまと遭難してしまうのでした。



ネタバレ↓



調子に乗ってイキってたエリックは、立入禁止区域に入って滑り、遭難します。場所の把握は出来ず、水も食糧もなし、狼に遭遇したり、足をケガしたり、湖に落ちたり、踏んだり蹴ったり。携帯は繋がらず、発信器のみ持っていた。しかし、それも充電が残り僅か。
エリックの母が異変に気付き、捜索願を出すもこの年は、厳しい冬で持って4日と言われていた。8日目で捜索が遺体回収に切り替わるギリギリで、発信器の電波を受信され、助かるのでした。
エンドロールで、ご本人の姿が流れます。両足を失っていて、義足なのですが、アグレッシブで、アイスホッケーのコーチをしたり、スノボまで乗りこなしていました。現在は実業家で結婚し、2人の息子さんにも恵まれ、講演までしているそうです。

飲まず食わずで8日間も生き延びる事が出来たのは、小さい頃から鍛えた強靭な肉体と精神力があったからだろうとは思うが、どう考えても奇跡。不死身過ぎる。しかし、実話。こんな奇跡の人は、まずいない。遭難したら、下らず頂上へが鉄則。そこそこ楽しめました。

確かに回想シーン多いけど、それだけ究極の状態で意識が朦朧としている事の表現だと思う。
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