シネマスカイウォーカー

ニンジャバットマンのシネマスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ニンジャバットマン(2018年製作の映画)
2.1
バットマンと日本のアニメーションがコラボ

原作のバットマンとニンジャという相性も世界観も最高にマッチしそうなコンテンツのかけあわせだったのだが....

なんじゃこりゃ!
ニンジャのくせにになんも忍んでないじゃん!ニンジャコンテンツもバットマンコンテンツも全く活かせていなく非常に残念だった。流行りっぽく「転生したら戦国時代だった」を見た目バットマンでやっただけ。甲冑を彷彿とさせるスーツと刀でビジュアルだけは最高にカッコイイのにそれもほとんど活かせていない!

戦国時代というジャンルを「転生」というバットマンの世界観にそぐわない展開にしてまでしてジャンル転換をしたのにも関わらず、いざ戦国時代に行ってみたら『移動都市モータルエンジン』さながらの巨大メカバトルが始まる。わざわざ中世の日本に戻るという非現実的な展開を持ってきてまでしてパシフィック・リムやる意味があるのか甚だ疑問でしかない!!
しまいにはコウモリの集合体が巨大なバットマンを作り出し『シュガーラッシュ オンライン』のように戦うという。
何度も言うが”バットマン”と”ニンジャ”の名を背負ってまでやる意味があるのか??

暗闇の中、建物の屋根を飛び回り活動する隠密という点でこれでもないくらい忍者とバットマンってマッチしてると思うのだが、なぜ夜のシーンがほとんどないのか!?バットマンとニンジャコンテンツの親和性は『バットマン ビギンズ』が証明しているのにも関わらず何故こういうことになってしまったのか....

アニメファンではないので詳しくはないが腕のあるアニメーションスタジオを揃えて望んだであろう今作。精巧かつ躍動感に溢れた作画には大変アッパレだが、それをバットマンで見た訳じゃないんだよ。

とにかく素材だけが一流で調理を猛烈に誤り素材の味をかき消してしまったような映画だった。

僕は闇夜の中、行灯か照らすその向こうから文字通り忍びのごとく現れたバットマンが甲冑と日本刀を携え、ヴイランを次々と峰打ちで失神させ倒していく、そんな映画が見たかった。