劇場版第22作。
興収記録をどんどん更新し、すっかりメガヒットブランドを確立した余裕からか、脚本・櫻井武晴の作家性がフルスロットル全開の様相。
「相棒」でお得意の警察vs検察を含む、えらく込み入った司法/行政の手続きを詳細に描写。
特に序盤なんて逮捕〜送検〜起訴取り下げで不起訴までのプロセスが大半で、法廷ものですらないという攻めっぷり。
人気キャラ・安室透を中心に配しているとはいえ、公安の大義と暗部をリアルに描き出すえらい重い話で、あまりのキッズ観客置いてけぼりぶりに思わず笑っちゃいました。
ラストでようやく炸裂するスペクタクル展開ももはやサービスというか帳尻合わせに思えるほど。笑
安室さんの決めゼリフ「僕の恋人はこの国さ」は正直スタンス的に「はあ」と鼻白らんだものの、このタイミングのあの声だったもんでゴシップでやだみが少し薄れてかえって良かったです。笑
