アトミ

名探偵コナン ゼロの執行人のアトミのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

70点

劇場版22作目


阿笠博士邸。庭。
ドローンを飛ばす阿笠博士。
感動する歩美、元太、光彦。
高度1万メートルを30分(世界記録)飛べると鼻高博士。
操縦は衛星通信で操作できると哀が補足。
機体から送られてる映像と移動経路のデータを頼りに飛行するため「方向、速度、カメラ」の操作を同時に行う必要があり難易度高いと愚痴る博士。
が、発明したのは「男のロマン」。エレベストの頂上にも行けると高笑い。
哀は「気味の悪い笑い方」と呆れ、コナンは「色んな法律に触れそうな発明」と呆れる。

と、来週行なわれる東京サミットの舞台となる臨海都市「エッジ・オブ・オーシャン(来月開業)」の紹介するTVニュース。
カジノタワー、ショッピングモール、和をコンセプトにした国際会議場、外周にはレールの上下を走る二層モノレール。
と、伝統と未来が融合したスマートシティ。島の中心は2本の橋で繋がれており、サミット当日(5月1日)には警視庁の警備は最大で22000人当てられる。と。


その頃。
エッジオブオーシャン国際会議場。
スーツの男達が慌てて場内を走る。
(ガス管内部?の映像がちょいちょい挿入される)
エレベーターから降りてくる警視庁公安部所属公安警察捜査官警部補風見裕也。
と、国際会議場が大爆発!
が、何とか軽いケガで済んだ安室透(公安の降谷零。黒の組織にはバーボンとして潜入捜査)はトンズラ。


『名探偵コナン ゼロの執行人』


その頃。
無人探査機「はくちょう」が火星から帰還のTVニュースを観てるコナンと哀。
庭ではドローンコントローラーを取り合いする3人。
博士はコントローラーを「方向」「速度」「カメラ」の3つに分けた方が良いかなと悩む。

と、国際会議場大規模爆発の臨時ニュース。
警察官数人が死傷した。と。
コナンは博士を呼びに行く。
テロの可能性もあると考えたコナンだったがオープン前ゆえ意味がない(警備が強化されるだけ)と気づく。
と、防犯カメラの爆発映像を見た哀は一瞬「喫茶ポアロで働く安室透が見えた」とコナンに報告。驚くコナン。

警視庁。
捜査会議。
現場には爆発物が見つからない。
が、国際会議1階にある日本料理の爆発現場となった地下厨房から大量のガスが検出。
設置されてる最新のガス管はネットからも開閉可能。不具合の可能性はあるが点検は「ネット環境が整う今日」に行なわれる予定だった。テロなら当日でなきゃ意味がない。今回の爆発な「事故」の可能性が高いと判断される。
そして今回の件でサミット会場が変更されることになった。と佐藤刑事と高木刑事が報告。

と、軽傷だった風見が登場。
発火物は「高圧ケーブル」の可能性があると報告。
そして高圧ケーブル格納扉から見つかった焼き付いた指紋が「毛利小五郎」と一致した。と。
ザワつく一同。

毛利探偵事務所。
捜査一課による家宅捜査を受ける小五郎。
「行ったことない」とブチ切れ中。
コナンは捜索してる「顔にケガした刑事」が気になり高木刑事に確認。
「爆破事件でケガをした風見」と教えてもらう(あれれ~「純黒の悪夢」で顔見知りじゃなかった?)
と、蘭が新一にTEL。コナンは慌てて事務所を出てTELに出る。小五郎が容疑者になったと心配する蘭に「俺も調べてみる」と答える。
と、コナンは自分のスマホがないのに気づき新一スマホで博士にTELし頼み事をする。
事務所に戻ったコナン。落ちてた自分のスマホに気づき拾う。

その頃。
3人は3つに分けられたコントローラーで仲良く遊ぶ。
既に20キロ先の埼玉の歩美のおばさん家にお届け物したらしい。
が、モニターが光秀のコントローラーにしかついていないためオネダリ。
博士は恒例のクイズ。正解したらモニター装着。3人はドローン操縦しながら答えを考える。
と、いつの間にかドローンは国際会議場上空を飛ぶ。

夕方。
公園。
刑事部、公安部、警備部がサミット前に会場をチェック予定。当日は公安部が担当だったため事件に巻き込まれた。そして風見刑事が小五郎の指紋を発見したと高木刑事はコナンに説明。
と、蘭からTEL。
「小五郎が逮捕される」との連絡だった。

毛利探偵事務所。
押収したPCから「サミットの予定表」「国際会議場の見取り図」が出てきたと証拠を突きつける風見刑事。
蘭は「パソコン音痴だから無理」と説明するが聞き入れて貰えず。
小五郎は風見刑事の手を振りほどいたのを「公務執行妨害」とみなされ逮捕。
帰ってきたコナンは風見をスマホで撮影。
泣き崩れる蘭。慰める園子。
コナンは引き止めようと外まで追いかけるがパトカーで連行された。
と、店前の掃除にポアロから出てきた安室透(顔にケガ)にコナンは風見の写真を見せる。
が、とぼける。この「でっち上げ」は「警察に事故として処理させない」ため安室が仕組んだものだと確信。「何故だ?」と詰め寄るが「命に変えても守らなければならないものがあるからさ」と言って店に戻った。
「今回の安室な敵かもしれない」とコナンは感じる。

夜。
妃法律事務所。
英理は身内ゆえ小五郎の弁護ができない。
が、直ぐにいい弁護士を見つけると蘭と園子に約束した。

風見は降谷とTEL。
降谷の予想が的中したテロ。
もう少し早く対処できれば犠牲は出なかったと悔やむ風見。
現在風見は国内の過激派、国際テロ組織を調べ、降谷は「ガス管にアクセスした通信」を調べる。
「例の件は?」と降谷。「2291を投入する手筈です」と答える風見。
と、朝日が昇る。

警視庁。
捜査会議。
小五郎のPCからガス管にアクセスした形跡が出たと白鳥警部が報告。
昨日からネット開通したため防犯カメラ映像は無し。
風見は動機が無くとも証拠が揃えば送検できる。と。
目暮警部は「何かがおかしい」と訴えるも聞き入れて貰えなかった。

妃法律事務所。
ことごとく小五郎の弁護を断られる英理。
と、白鳥警部が現れ「小五郎送検」を知らせる。
証拠は「指紋」「現場見取り図」「サミット予定表」「ガス管へのアクセス」
泣き出す蘭。コナンは絶対小五郎を助ける!と燃える。

阿笠博士邸。
哀の仕事部屋。
駆けつけたコナンはテーブルにスマホを置き、現場をドローンで撮影した結果を聞く。

飛び散った破片をパズルのように組み合わせて復元。それが圧力鍋わポットにした「IOT圧力ポット」という製品と一致。
が、瓦礫の山から皿等も見つかり「厨房が爆発した」とわかる。
が、爆弾じゃない「関係ないもの」を哀が調べてたとわかり取り乱すコナン。
博士に態度を注意され、哀に謝ったコナンな「小五郎送検」を伝える。
と、テーブルに置かれたコナンのスマホから盗撮する「何者か」。

妃法律事務所。
橘境子弁護士が小五郎を弁護させて欲しいと現れた。担当した事件は公安物ばかり。が、全部敗訴(負けて当然)。フリーだから不利な弁護でも請負。
蘭は頼りない彼女に任せるのは反対だったが英理は自分が口出しできるからと頼む。

夕方。
今回の小五郎事件は東京地検公安部の日下部誠検事(負け知らずの敏腕)が担当することになったと白鳥警部が報告。英理と境子は肩を落とす。
と、コナンは境子が担当した「NAZU不正アクセス事件(ゲーム会社社員が遊びでアクセス)」を知ってると話す。
この時の検事も日下部でもちろん負けてますと笑顔が可愛い境子。

夜。
日下部検事は「小五郎に動機が全くないことが気になる」と岩井紗世子総括検事に報告。
が、紗世子は動機があれから明日にも起訴でいいと判断。
が、日下部は「ガス管アクセス」に関して小五郎PCが「中継点」にされた可能性もあり「見取り図」等も残すことも可能だと示唆。
が、紗世子はその可能性は「指紋」で覆ると反論し、追加捜査の提案を却下した。

翌日。
妃法律事務所。
白鳥警部は日下部検事の一存で「追加捜査」を求められた事。公安警察は起訴を決めた事を英理に報告。

公安部には「法務省検察庁公安部」「東京都警視庁公安部」「日本国警察庁公安部」があり、警察は捜査結果を検察に送るが検察はそれを受けて改めて事件を調べる。
容疑者を起訴するかどうかはこの検察の調べを踏まえて検察官が判断するのが普通だが、検察の公安は警察の公安に歯が立たない(捜査員の人数、ノウハウに雲泥の差)。だから起訴にも「公安的配慮」が働く時がある。
今回は特に公安警察の顔に泥を塗ったも同じ。「必ず起訴」との圧力があったのだろうと境子。
コナンスマホで盗聴する「何者か」(髪で安室とわかる。仕込んだのはあの時事務所にいた風見かな)。

つまり小五郎は起訴される。
コナンは境子がまるで起訴を望んでいるみたいだと感じる。

警視庁。
ロビー。
コナンは目暮警部に会って「追加捜査(小五郎PCへのアクセス形跡)」の状況を質問(新一が欲しいからと)。
と、安室登場。
小五郎に「差し入れ」を持ってきたらしいが既に拘置所。目暮警部に拘置所に「差し入れ」はできないと言われ帰って行く。
コナンは安室の行動に戸惑う。
と、安室が風見とすれ違う瞬間と口が動いたのを確認(「2291投入成功(多分境子の事)」と伝えた)。
確かめるためにコナンは「小五郎のPCに大好きなゲームが入ってるから返して!」と風見に飛びつき訴えながら盗聴器を仕掛ける。

妃法律事務所。
戻ったコナン。
何度も連絡したと言われスマホの充電切れに気づくコナン。充電器に立てながら切れるのが早すぎることに違和感。

と、検察が申請した証拠書類を持って帰ってきた境子。
スマホで盗撮する安室。
コナンは何か手がかりが無いかと調べる。
と、「ガラス片」が気になるコナン。
と、境子のスマホが鳴る。
裁判所から公判前整理手続きが要求される。

その頃。
日下部は紗世子に「なぜ担当の自分に黙って起訴連絡を弁護側にしたか」を質問。
公安警察の判断だからと聞く耳持たない紗世子。公安警察の言いなりかと言われても無視し、「早速明日検察側弁護側と公判前整理手続きをしたいと裁判所から連絡があった」と日下部に伝える。
「なんで担当の自分にその連絡が入らない?」と納得いかない日下部。

スーパーへポアロの買出し中の店員榎本梓と安室。段取りよく買い物する梓に「いいお嫁さんになりそうですね」と伝える安室。
と、梓は「軽はずみな言動は避けて!常連JKに大人気で私が言い寄ってるとネットで大炎上したんだから!」と警戒しながらアイスクリームを探しに行った。

1人で買い物を続ける安室。
棚の反対側から話しかける風見。
なぜ事件にすることにこだわるのかを質問。
「事故となると令状1つ取れなくなる」と答えたが「公安なら令状なしでも強引にできる」と反論。
「だからこそ合法的手段も残しておかないと自分の首を絞めることになる。何にせよ「日本を守ること」において1番の手段を選ぶのが公安だ」と降谷は言い、去る。
盗聴するコナン。


翌日
東京地方裁判所。
手続きが終わった日下部は紗世子に指示された通り「手続き終了」を報告。
境子は受け取った書類を英理に渡してトイレへ。
が、コナンが呼び止めてるにもは関わらず反対方向へ走って行ってしまう。
と、風見に仕掛けた盗聴器が反応。近くにいるとわかり走るコナン。
と、境子の着メロと声が聴こえてきたためコナンは「たまたま風見と境子が近くにいた」のではないと確信。

警視庁。
捜査会議。
公安警察が調べた結果「ガス管アクセス」には「ノーア(IPアドレスを暗号化し、複数のPCを経由することでたどれなくするブラウザソフト)」が使用されていた事がわかったと風見が報告。
ノーアのブラウザにバグがあればユーザーを特定可能。逆に言えば犯人のノーアブラウザにコチラから脆弱性を作れば追える可能性アリ。現在ユーザーが特定できる可能性を探り中。
と、バイブが鳴り、招集がかかったと風見は退席。
コナンは盗聴。
が、「捜査会議の盗聴かな?」と安室。
風見を呼び、コナンが袖口に仕込んだ盗聴器を外し「コレでよく公安が務まるな」と風見を睨みつける。
コナンは立ち去る安室を追いかけるが見失う。
風見は盗聴器をしかけたのかコナンだとは信じ難い。
が、コナンは「安室が警察庁の「ゼロ」で、接触できる限られた人物が風見だったんだね」と話しかけた。
そして戸惑う風見に「江戸川コナン。探偵さ」と自己紹介。
と、雨が降り始める。
と、風見が「安室は人殺しだ」とボソリ。
去年取り調べ相手を自殺に追い込んだ。と。
が、子供に言う話じゃなかったと立ち去る。

警視庁。
捜査会議。
慌てて入ってきた千葉刑事が「大変な事が起こっている」と報告。

都内の電化製品が次々にショート。暴発。
あちこちで火災が発生。
と、コナンは「圧力ポット」を思い出し、気づき、慌ててスケボーを走らせる。

コナンは目暮警部にTELし「IOTテロ(ネットに繋がる電化製品をむ差別に暴走)」だからネット接続を切れば暴走は止められると説明。

その頃。
コナンを盗聴する安室。
「なんて子だ」

コナンは妃法律事務所のビルに到着。
話を続ける。
「犯人はネットでガス管を操作。現場をガスで充満させIOT圧力ポットを発火物とし、会場を爆発させた。小五郎のおじさんには出来っこない!」と説明。

と、立ち聞きしていた蘭。
コナンは慌てて「新一にいちゃんが言ってたからよろしく!」とTELを切る。
蘭は新一ががっばってくれてるんだと喜ぶ。
コナンは「バーロー。おっちゃんのためだけじゃねぇっつーの」と心で思う。

妃法律事務所。
話を聞いた英理は裁判で勝てるかもと喜ぶ。
が、境子は「予め設定しておけば拘束された後でもIOTテロは可能です。サーバーを辿ってアクセス先が分かれば毛利さんの容疑は決定的」と反論。
そして「公安警察は民間に沢山の協力者を持っており、特に『通信傍受法』でサーバーの関係者には協力者が多い。だから簡単に不正アクセスの証拠は取れる」と続けた。
コナンはやけに詳しい境子に違和感。


その頃。
日本橋。
安室は「IOTテロ」という「事件化」に成功したため「行った違法作業の終了(協力者の解放)」を風見に命じた。
その前に風見は「ゼロが掴んだ情報が欲しい」と要求。安室は情報を渡す(トラックが通り聞こえない)。
驚く風見。安室はこの情報をサイバー犯罪対策課に流し、捜査会議で刑事部に報告させる。と。
風見は公安部から報告すべきだと意見したが安室は爆破テロを「事件化」できたのは刑事部のおかげだから「ご褒美」だと笑う。
それにこの情報がゼロからだというのは「裏の理事官」には伝わっている。と。
それを聞いて風見は降谷が「怖い」と口にした。
が、安室は自分以上の怖い男が2人いて、その内の1人はまだ「子供」だと話し、風見もその「子供の顔」が浮かんべたと笑った。
が、いつの間にか降谷はトンズラ。


警視庁。
捜査会議。
小五郎PCから不正アクセスの痕跡が見つかったと報告が入る。
公共のWiFiから足のつかないスマホでアクセス。その時小五郎は拘置所ゆえアクセスポイントにいることは不可能。
国際会議場爆破と同様にノーアを使用。
サイバー犯罪対策課からノーアユーザーを追跡するシステムが「NAZU」にあると報告を受ける。

妃法律事務所。
小五郎の一大事ということでバカンスだった秘書の栗山緑が戻る。
と、新一から頼まれたと「境子の調査結果」を英理に渡す。

去年。境子の秘書の羽場二三一(ふみかず)が事件(ゲーム会社に侵入。窃盗で逮捕。拘置所で自殺)を起こし事務所を閉じていた。

その頃。
日下部は突然紗世子が小五郎の起訴を取り消したことに不信感。
「不起訴の判断まで公安警察の言いなりですか?」と詰め寄る日下部。
と、突然紗世子の胸ポケットのスマホが発火。軽い火傷を負い病院に運ばれる。

妃法律事務所。
白鳥警部は紗世子がIOTテロで火傷を負って病院に運ばれた事を英理達に伝える。
と、TELで小五郎不起訴の連絡を受ける。
喜ぶ一同。蘭は新一と園子に連絡へ。
コナンも慌てて席を外そうとしたが緑が「羽場の調書」を出して来たので気になる。
と、白鳥警部は主任検察官だった紗世子の調書だと気づく。
と、境子が現れ「妙な事に紗世子は羽場事件をきっかけに出世した」と話す。
と、自分の調査結果を見つけ「なぜこんなものが?」と緑を問いただす。
英理が「私が頼んだ」と誤魔化した。
境子は調査結果を読み「あなたも優秀な秘書のようね」とボソリ。
と、コナンは「も」が気になり質問。
「羽場は犯罪者だから優秀じゃないでしょ?」と。
と、境子は鬼の形相で「アレは二三一のせいじゃない!」と声を荒げ「私が無力だったから、、」と肩を落とす。
コナンは「下の名前で呼ぶんだね」と指摘。
境子は彼の自殺は「公安警察の取り調べがあってすぐだった」と語る。
コナンは風見の言葉を思い出した。

裁判官を目指していた羽場は4年前の司法研修所の修了式に「裁判官を不採用」にした所長に食ってかかる。この行動がきっかけになり「弁護士への道」も閉ざされてしまう。
そんな羽場を事務員として採用した理由を聞くコナンに境子は「人には表と裏の顔があり、キミが見ているのはその一面に過ぎない」と答えた。
小五郎が不起訴となり自分は用済みだと理解を示した境子は立ち去った。

昨年の「ノーア不正アクセス事件(境子が弁護した「NAZU不正アクセス事件」)」がきっかけでノーアユーザー追跡システムが作られた。
警視庁はNAZUに捜査協力を依頼。明日から解析が始まる。今日は「はくちょう」着水ミッションで大忙しだからだそうな。
と、それを聞いたコナンは気づく。そして全てが繋がる。
コナンは緑に「NAZU不正アクセス事件の資料をスマホに送って!って新一兄ちゃんが言ってた!」と言い事務所を飛び出し、スケボーをぶっ飛ばす!
と、コナンを追う白いRX-7。
コナンはスケボーを止め、安室と話す。

証拠は無いがコナンスマホに風見が遠隔操作アプリを入れた推理。
アプリを抜かなかった理由は「今から犯人に会う」から。動機は安室を含めた「公安警察」。きっかけは「羽場二三一」。
安室が言った「去年の今日に自殺」にコナンは焦る。
「まだ復習は終わっていない!」
スケボーをぶっ飛ばすコナン。追う安室。

と、IOTテロが始まり車がクラッシュ。
コナン達の行く手を阻む。


夜。
7時。
阿笠博士邸。
もうすぐ「はくちょう」が帰還する。
TV中継を観たいと歩美、光彦が駄々をこねるが「ダメよ。帰って観なさい」と哀に言われ、肩を落とす。

と、阿笠博士にコナンからTEL。
大気圏突入まで後1時間弱。
犯人はNASUに不正アクセスし落とすつもりだと睨む。
が、場所は不明。

その頃。
警視庁。
英理、蘭、園子は小五郎を迎え。
蘭は感動の再会を果たした親子の写真を推理オタクに送ろうと写真を撮ろうとしたその時、停電。

非常用電源が破壊されていると千葉刑事は目暮警部に報告。
白鳥警部は「はくちょう」への不正アクセスが確認とNAZUから報告を受けたと報告。
本体は大気圏で燃え尽きるが「カプセル」が落下。その落下予測地点は「警視庁」。

警視庁刑事部捜査一課管理官 黒田兵衛警視は半径1キロ圏内の即時退避命令を出す。

小五郎は「大丈夫だ。俺がついてる。英理。俺の側から離れるな」と肩を抱く。
園子「やるじゃん」

内閣府 官邸対策室。
避難人員は約15万人。
NAZUからメモリー修正不能との連絡。
犯人がコードを変更。
安室は阿笠博士に協力を依頼。
博士は作戦のためドローンを飛ばすが上手くいかない。
と、歩美、元太、光彦が「ずるい!」と怒り出す。
哀は「ドローン飛ばし隊」の3人にドローン操縦を任せ、博士と準備を進める。

その頃。
目暮警部達は人員輸送車で3万人をエッジ・オブ・オーシャンのカジノタワーへと避難させる。

コナンと安室はとある施設へ。
逃げ惑う都民の中でスマホを見ながらゆっくりと歩く男の腕を掴むコナン。
男はスマホを落とし、安室が拾う。
そこにはNASUの地上局で見られるデータ。
日下部誠検事。

コナンは日下部が申請した証拠書類の中にあった「ガラス片」。アレは犯人しか知りえないはずの「圧力ポットの液晶表示部のガラス片」だったが証拠申請してしまう。発火物がまだ高圧ケーブルだと思われてた時に。

と、コナンにメール。
日下部検事が担当したNASU不正アクセス事件の公判資料。この手口を使い日下部はサイバーテロを起こした。
が、NAZUでは既に犯人追跡システムが完成しており、それを知った日下部はバグってるノーアでアクセスしIOTテロに見せかけ紗世子のスマホを発火させた。そのダミーを警察に特定させるため。だからIOTテロのタイミングが妙だった。

日下部はスマホを奪い逃げる。
追いかけるコナンと安室。
コナンは空き缶をキック力増強シューズでシュート!日下部にぶち当てる。が、逃げる。
が、安室が取り押さえる。

公安警察の失墜が目的。
力が強い限り、公安検察は正義を全うできない。そのため民間人を避けテロ。警視庁を停電させたのも中の民間人を避難させるため。
が、最悪正義のためなら多少の犠牲は仕方ない。と。
その1人が協力者の羽場だった(スマホの暗証番号が「88231(羽場二三一)」だったのをコナンは気づいていた(日下部は復讐心を肝に命じるためプッシュ音を消してない。その音でコナンは番号を聞き分けた)。

公安警察の協力者は全てゼロに報告され番号で管理される。が、公安刑事同士は互いの協力者を知らない。まして協力者を抱えてる公安検事がいたとは去年まで知らなかった。と安室は話す。

「だから羽場を簡単に切り捨てたのか?」とブチ切れ日下部。
羽場が起こした窃盗事件はNASU不正アクセス事件を調べるため日下部が指示したものだった。
アクセスデータが被疑者の出入りしていたゲーム会社にあると知った羽場はそのデータを盗み出そうとして風見に逮捕される。
公安の協力者は違法で危険な調査を受ける。だからこそその関係は肉親よりも強い絆。一心同体。
自分の人生より多くの日本人の人生の方が大切だと羽場は「日下部の指示」だとは自供せず、日下部に「正義」を託した。
日下部は羽場の担当検事である紗世子に全てを話したが、紗世子は日下部の名は伏せて羽場を起訴すると。ブチ切れる日下部。
後日、直談判するため公安警察に向かう途中に「公安警察が異例の調査をしたあと羽場が自殺した」と知らされる。
羽場を殺したのは公安警察。だから羽場の命日に警視庁に「はくちょう」を落とす計画を実行。IOTテロは小五郎を犯人じゃないと証明するためのものだった。

コナンは「コード」を教えるよう促す。
が、「羽場の正義」が失われてはイケナイと拒否。
と、コナンはスマホで警視庁屋上ヘリポートにいる羽場の映像を日下部に見せた(博士のドローンで)。

公安警察は羽場を自殺したことにしこれまでの人生を放棄させた。公安検事が協力者を使っていた事実を隠蔽するため。そして公安検事が2度と協力者を作らぬようそのことは日下部にも伏せられた。
「違法作業のケツ拭き。その力量無し」だと公安警察が判断したんだと安室。

羽場が強い正義感を持っていると知った日下部は羽場を協力者にした。羽場は救われた。そして日下部は羽場を信頼した。だから今もこうして戦えると羽場は日下部に話しかける。
日下部は泣き崩れる。
が、警視庁屋上に「人質状態」の羽場に「コレが公安警察のやり方か!」とブチ切れる。

その頃。
「はくちょう」が大気圏突入する。
もう時間がない。
安室は日下部に命令。
コナンは日下部を説得。
「それが私の信じたあなたの正義なんですか?」と羽場。
日下部は涙を流しながらコードを口にした。
即座にNASUに伝えられアクセス成功。
が、ブラックアウト(大気圏突入直後の5分ほど)。
その間はプラズマが発生するため通信が保てなくなり放出されたカプセルは軌道が修正できてるか不明。しかもパラシュートが開かない可能性もアリ。と風見から報告を受けた安室はコナンに伝える。
それを聞いた日下部は羽場を助けに向かう。
追いかけるコナン。

その頃。
カジノタワーに到着した蘭、園子、英理、小五郎。

その頃。
警視庁屋上。
羽場がいない。
安室が種明かし。
スマホの映像は合成。
羽場は安全な場所(阿笠博士邸)から撮影されていた。
安心した日下部。

が、カプセルは警視庁に落ちてくると睨む安室。
コナンはカプセルを太平洋まで軌道を変えられるだけの爆薬を準備できるか?と安室に質問。
安室は突拍子もないコナンの作戦に笑うが風見に指示。

風見達公安警察が爆薬に携帯電話で爆発させる装置を取り付け。
博士ドローンで爆弾を運搬。
爆発させる場所を計算しろと人使いの荒いコナンに言われた哀は「むきー!」ってなりながらもはじき出し、コナンに最終調整を任せる。

内閣府 官邸対策室。
カプセルのパラシュートが開かない!と慌てふためく関係者達。
黒田警視は廊下に出て誰か(ゼロ)にTELし、指示。

警視庁屋上。
誰かからのTELに返答し、切る安室。
コナンはバッジを安室に渡し、タイミングを任せる。
ドローンがカプセルに接近!安室がスマホのフックボタンをタップ!
衝突寸前で爆発!その衝撃でパラシュートが開きミッション大成功!

警視庁屋上。
公安警察にて日下部逮捕。
羽場はコナンのスマホを通し「一心同体 」だと日下部に伝えた。
現れた境子と風見は羽場が生きてると知り唖然。
公安検事の協力者だと知った境子は怒りが収まらない。
が、境子も風見の協力者だった。

4年前。司法修習生を罷免された羽場を公安警察は要注意人物としてマーク。
境子に雇わせ、行動を報告するよう命じる。
が、一緒に働く内に羽場に惹かれた。

全ての始まりはNASU不正アクセス事件。
公安から容疑者を有罪にするよう指示されたため調査を進める最中、羽場が逮捕。
公安警察に必死に頼んだが羽場は自殺。境子もまた公安警察を恨み、協力者として復讐の機会を狙う。
そんな中、小五郎を無罪にするよう命令。なら有罪にしてやろうと考えたが、結局羽場は死んでおらず境子は公安警察の手のひらの上だった。

安室は「2291」である境子の「解放」を風見に命じた。
風見は羽場の居場所を書いたメモを境子に渡そうとしたが「思い上がるな!」と拒む。
協力者になったのも裏切ったのも羽場を愛したのも全て自分の判断だと境子は泣きならがら怒鳴り、立ち去った。
安室は境子を最後まで守るよう風見に指示した。

安室はコナンに礼を言った。
国際会議場を点検中ガス管にネットでアクセスできると知った安室はテロに利用される可能性を公安鑑識に指示していたその時、爆発が起こる。

自己処理される可能性があったため容疑者小五郎を捏造。言いなりの公安検察に移したかったから境子を送り込み、事故の線を潰した所で小五郎を解放。
コレはコナンも推理していたが「あと1つわからないことがある」と安室に質問しようとしたがスマホの着信を指摘され、ボイスメッセージを聴いてみると「蘭からカジノタワーへ避難してる」との連絡だった。
と、安室にTEL。ドローン爆発で軌道を変えたカプセルはエッジ・オブ・オーシャに落下すると。

内閣府 官邸対策室。
もう撃墜も不可能だと頭を抱える。

その頃。
連絡を受けた警視庁はまた3万人の避難を始める。
が、避難してきた一般車両が2本しかない橋を塞いで大渋滞を起こしてしまっていた。
避難不可能。カジノタワーの避難民もパニックを起こし始めていた。

RX-7をぶっ飛ばしエッジ・オブ・オーシャンへ向かう安室とコナン。
が、向かう高速は大渋滞。が、安室はアクセル全開!肩輪走行で渋滞列の間をすり抜け、空車のキャリーカーでジャンープ!モノレールの上に着陸!そしてレールの上をぶっ飛ばす。

風見からTEL。
パラシュートか外れ、加速したカプセルはあと5分でカジノタワーへ落下。と。
と、前からモノレールが!
安室はアクセル全開!路肩走行!
モノレールを交わしながら下側を走るレールへ着地!
コナンはカジノタワー隣りにある建築中のビルへ向かうよう指示。

工事用エレベーターでカジノタワーと同じ高さの階層に降りたボロボロRX-7。
安室はアクセルを吹かす!コナンはタイムをカウントダウン!

「ゼロ!」
アクセル全開安室!ビルからジャーンプ!
コナンシートベルトに腕をまきつけてボール射出シュート!爆発するRX-7の炎をまとったボールは一直線にカプセルへ!
そして花火「ドーン!」
その爆発にビビった避難民がパニック!蘭が人の波に飲み込まれてしまう。

落下するコナンをキャッチした安室は隣りのビルの窓ガラスを銃で割り、飛び込む。
軌道がズレたカプセルはカジノタワーをかすめて海へ落下!
タワーは何とか無事。胸を撫で下ろすコナン。

左肩を負傷した安室にコナンは質問。
「何故小五郎を巻き込んだ」のかと。
公に捜査できない。必然的に本気のコナンが協力者になる。と答えた安室。

コナンは「買いかぶり過ぎ」だと答え、安室と別れた。


福山雅治「零 -ZERO-」
(スタッフロール)
翌日。
毛利探偵事務所。
日下部逮捕のニュース。
朝ごはんを運んでくる英理。
新一にメールし、無事を喜ぶ新一の返信を喜ぶ蘭。

顔を赤くして英理の顔を見つめる小五郎。
見られてる事に気づかれた小五郎は照れ隠しで卵焼きを一切れ口に放り込む。
が、不味過ぎて吹き出してしまいケンカ勃発。ブチ切れた英理はお盆で小五郎の頭をガン!小五郎ピクピク。蘭アチャー。
と、ポアレから安室がご馳走を持って登場。
ニコリ。


(エピローグ)
阿笠博士邸。
日下部逮捕のニュース。動機から公安が消えていた。「それが公安警察の判断」だと哀に話すコナン。

当人達は何も気づいてないが「日本を救った3人」に対して敬意を表すコナン。
そんな3人に「火星探査ドローン」を作ってとオネダリされ、その気になる博士。
呆れる哀。
無理だろと心の中でツッコむコナン。






というお話。
今回は安室メイン。
安室と風見は前回「純黒の悪夢」にてコナンと一緒に事件を解決した仲だがなぜか今回よそよそしい。
結局一緒に事件解決するのはバレバレなんだから最初から共同すりゃいいのにね。

上戸彩は声優上手だね。
ゲスト声優が凶悪犯てのはまずない(上戸彩なら100%ない)からミスリードがバレバレなのも残念かな。

「冤罪の怖さ」は好きなパターンかな。
証拠なんてあってないようなもの。公安のさじ加減で犯人をでっち上げることは容易。
そこは日下部の気持ちわからなくもない。

てかさすがニュータイプ安室。白い悪魔RX-7を1番上手く使えてるよね。
アトミ

アトミ