まさお

縮みゆく人間のまさおのレビュー・感想・評価

縮みゆく人間(1957年製作の映画)
4.8
ジャック•アーノルド監督の古典SF。
DVD購入して鑑賞したが本当に正解だった。面白かったので「大アマゾンの半魚人」も買おうと思う。

自分一人だけ背が縮んでいくという恐怖。
シャツのサイズが合わなくなる。妻とのキスの角度が変わる。結婚指輪が指から落ちる。そして、それまでのジワジワとした弊害から一気にダウンサイズするショッキングなカット。そこからのドールハウスでの猫との死闘や地下室でのサバイバルなどどのシークエンスも目が離せない。後半になるにつれてセリフもほとんどなくなっていき、非言語でも楽しめる極めて映画的な世界になっていく。

ラストのアクションものから急激に哲学、SFになるモノローグは印象的。大きなループが閉じるように、極小も極大も本質的には同じものである。
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