「1人VS15万人伝説の戦いを描く瞬殺ソードアクション」というのは煽り方を間違ってしまっている気がする。
少数で圧倒的な敵軍に立ち向かうというところはロシア版の『300 〈スリーハンドレッド〉』といったところか、アクションもあるし嘘ではないんだけどもどっちかっていうと戦場ドラマの要素が圧倒的に多い。
眠るたびに記憶が13年前に戻ってしまうコロヴラートの記憶障害とか双剣とか妻との関係性とか設定も良いと思うんだけどもどのシーンにもなにか足りないというかひっかかるところがあって「ん？」となってしまう…。
心情描写とか場面演出とかなにかがどうも噛み合わないこの感覚は以前にもあってなぜかロシア映画に多い気がする…文化的な違和感なのか個人的にロシア映画が合わないことが多いのかもしれない…。
歴史はまったく知らないのでどのくらい史実通りになっているのかわからないが映像美と合わせて戦場ドラマとして観るにはいいのかもしれない。
この時代にしてはバトゥ・ハンがキレイにヒゲを剃っているのが気になっちゃう…あれだけキレイにヒゲを剃れる技術ならたしかにモンゴル帝国恐るべしと言わざるをえないね…。
