実は人生初のスパイダーマン映画。そんなヒーロー映画に興味がない自分も観たいと思わせたネオンライトびっしりでかっこいい予告編にまんまと釣られました。
とにかく見所はアメコミをそのまんま動かしたようなアニメーション。サイケデリックな色彩。漫画が動くみたいな演出はスコットピルグリムとかバクマン。みたいに前例はあったわけだけど、今回は全編それだし、これは3Dモデルに鼻とかに線が入っててちゃんと360度回せるようになってるけど少し平面的な要素も残ってるのに服とかテクスチャあるところはあってすごい。リアルさを減らしたからといって出来の悪い3Dモデルっぽくなってないのはすごい難しいと思う… まだ見れてないけど宮崎さんが「毛虫のボロ」でCGを使ってセル画アニメーションを再現したようなのと、ピクサーとかのリアルな3Dアニメーションの間くらいな感じ。スーパーヒーロー系アメコミの絵柄自体も漫画と写実的な絵の間くらいだし。色彩も本当に素晴らしい。
それぞれ違う次元から来たスパイダーヒューマン？達が集結するんだけど、その次元も2次元でもいろいろあったりして面白かった。(調べてみたら実際アメコミに出てくるキャラ達らしい、こりゃファンは喜ぶわ…) 前半割とコメディ要素強めで、PG映画には珍しい自分好みなブラックジョーク多めだったし、テンポよく親子の絆とか主人公の成長とかも観てて楽しかった。子供嫌いなおっさんピーターパーカーがリアルで良いキャラしてる。
ヒーロー映画ってあんまり色とか映像が綺麗じゃないなぁと思っていたのも普段観ない理由の一つ。ファンだったらもっと楽しめそうなネタ満載であると同時に(スタン・リーも出てます)、自分のような新規とかビジュアルも重視する映画ファンも満足させられて、幅広いファン層を満足させてくれる映画だと思った。みんな知ってるだろうけど〜で始まる登場人物達の簡潔な自己紹介がありがたかった。
四コマ映画描きました。 https://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2221
