じょせ

欲望のじょせのレビュー・感想・評価

欲望(1966年製作の映画)
4.0
フリオ・コルタサルの「悪魔の涎」が下敷きになっているが、だいぶ異なる内容。
公園でなにげなく撮った年の差カップルの写真、ネガを執拗に取り戻そうとする女(現代の感覚なのかもしれないがカメラマンの方が傲慢すぎる)、写真を引き伸ばすと見えてくる不穏な影。
コルタサルの原作だとよりシチュエーションは奇妙になるわけだが、そこに追い込まれていく流れ、そしてカメラマンの傲慢さ、翻案すると「岸辺露伴は動かない」が一本出来てしまうなと思った。

公園で写真を撮るシーン、引きの画面がよい。移動のシーンのテンポ良いカットの切り替わり、とくに女性の身体の、肝心の部分を見せないようにする凝ったカメラワークが良い。
ヤードバーズのライブ場面もある。
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