「世間には闘牛士も政治家もいる。俺は写真家なんだ」
ファッション誌でカリスマ的人気を誇る若いカメラマンが、森のなかを散策中に、初老の男と若い女が抱き合っているのを目撃し、手持ちカメラで盗撮する。女…
物語が本格的に駆動するまでに蛇足が多いのが気になる。けどカメラが強制的に写し取ってしまう真実というストーリー構造に、見えないものを見えるように錯覚させるというエンディングのパントマイムの件を重ねるの…
>>続きを読む本作をはじめて鑑賞した時は高尚な芸術作品なのかなぁとも思ったりもしたのだが、今回あらためて見直してみると、ポップカルチャーに対する巨匠アントニオーニの批判的な眼差しを感じたのである。坂元裕二は本作と…
>>続きを読む途中までふんふんと思って観てたのに急に追いつけなくなった。
メモ程度に思ったことを、
序盤から、モデルにキスして、もだえろ!のシーン良過ぎ
これぞスウィンギングロンドンみたいな雰囲気可愛い
漠然と…
“What did you see at a park?”
“Nothing.”
映画が世界の再演としてモナドの表象なのだとすれば、無意識の微小表象は写真(視覚的無意識)なのである
Cf.ベンヤ…
アントニオーニ監督、全くの初めて。
フォトグラファーのトーマスは、売れっ子モデルの撮影。息抜きで公園を散歩中に大人のカップル、撮影した写真を引き伸ばすと死体がある。
写真を返せと言ってくる女性。
…
女は見つめられるほどに、男は見つめるほどに、それぞれの核心に宿る空虚さを知ることになる。それは、愛と呼ばれる濃密な希求性が内実(対象の対象性)を失い、何かを希求する力のみが取り残されることによって浮…
>>続きを読むすごく好き。
最初のシーン 主人公は現実では低賃金の労働者でこれは彼の妄想で…という感じかと思ったけど、労働者を撮影した写真を仕事仲間?に見せているシーンがあり、撮影の一環として訪れたと捉えても違和…
ずっと曖昧なままストーリーが進行するが、最終的におかしいのは世界の方だったのだ。
不条理という前触れからカミュやカフカなどの文学を連想してしまうが、それにやはり相通ずるものを感じる。
自分だけ何もわ…
勝手に評価項目↓
エンタメ 3.4
美術 4.3
脚本
・ストーリー 3.6
・キャラクター造形 3.5
音楽 3.5
構図 4.0
メッセージ 3.3
演技3.8
ほとんど台詞ないけど、画で…