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響 -HIBIKI-のKJのレビュー・感想・評価

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
4.3
俺に刺さっただけではなかろうて。
デップー以来に笑ったかも知れない。

響は何も間違ってない。
これは文学の才能がある少女を描いた話ではなく、響というキャラクターを描いた物語だと思いたい。
少なくとも原作者はそうしたかったと思う。
原作はつい先週完結している。
画力がもう少しあれば三倍は売れたし、長続きしたと思うなぁ。もったいない。
全く一度もブレないし間違えない響はストレートすぎて、忖度を覚えた大人には痛快極まりない。

「殺す」と言われたから、殺されないように相手の指を折った。
殺すと言ったからには、殺される覚悟がなければならない。当たり前のことだ。

友達と自分が思ったなら、大事にするべきであり、友達が侮辱されたなら、然るべき報いを受けてもらう。
好意は相関関係ではあるが、確認は困難である。ではまず自分の気持ちが基準で良いのだろう。それでいいし、彼女はそれを当たり前と思っている。

自分がされては嫌なことは、人にしてはいけない。幼稚園なり保育園で学んだはずだ。

私は両親の子供である。その私を嫌な目に遭わせられるのであれば、自分の子供が嫌な目に遭わされる覚悟がなければならない。

「でも」とか「しかし」といった例外がないのが響。
それは法律やモラルうんぬんの前に人間として当たり前だと思う。
才能があるからこそ、ギリギリなんとか社会にいられる人ではある。
天才とはそういうものだろう。
マイク・タイソンからボクシングを取ったらとでも言おうか。
スポーツマンにならどうとでも例えられるけども。
マイク・タイソンより、具志堅のほうがいいかね。
一歩間違えたらただの人どころか、一生社会不適合の烙印を押されてる。
天才と何かは紙一重と言うが、天才ってようするに突然変異だから。突発性の病気と同じだ。
救いは周囲に理解者と扱い方を知った人がたくさんいたことだと思う。

さて、この映画のキャスティングはほんとに奇跡だった。
平手さん?AKBだっけ?
完璧だよ。原作よりも魅力的なキャラに仕上がってた。
小栗旬も良かった。表情すげぇ。似合うよね。

北川景子も新しい境地だと思うけど、この役なら他の人にさせたげてよ。
年齢合わないけど、吉田羊でOK。
深津絵里でもいいね。

何かもう、さておいてメチャクチャ面白かった。

もっと早く観ればよかったわー。
ところで何故に俺は、キリ番に『ノーマーク爆牌党』を……( ; ゚Д゚)
消してこっちにしようかなぁ。
KJ

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