このレビューはネタバレを含みます
「キレイなまとめ方。漫画実写化として最上位」
〜〜〜
原作は全巻一気読みするぐらいにハマっていた。あと、この原作のおかげで読書嫌いがちょっと治った気がする。
映画版は、原作で1番面白い所までに切っていたのが、まず◎ 読めば分かるが、直木賞芥川賞受賞後は、キャラもストーリーもグダグタになって最終的に回収しない伏線だらけで、よく分からんが天才すごい!って感じで終わる。非常に勿体無い作品なのだが、映画は良い〜〜〜ところだけ抽出していた。小栗旬のやつも、原作を読んでいると、この後に(翌年だったかな?)賞を取るかと思うと二重に感動がくる。
さらに主要キャラの省略と主役から脇までのアクター選びが秀逸だ。特に、新人賞の選考のバイトの人(こちらも作家志望と思われる)たちが、あまり長いシーンではないのだが、めちゃくちゃに良い味出してるんだこれが。唯一、北川景子が演技能力的にも存在的にも浮いてる感じはあったが、原作の編集者にも感じられた"無能な大人感"に繋がっていたので、これはこれで良いと思った。
ムカつく事も落ち込む事も色々あるけど、天才も凡人も無能も、生きていこう。生きる。いや、天才でも暴力はダメだろ!!