映画太郎

億男の映画太郎のネタバレレビュー・内容・結末

億男(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【 お金は 人によって 重くも軽くも なる
お金を変えるのは 人間だ 】

3千万の 借金を返済するため
昼も夜も働く 【 大倉 一男 】
離れて暮らす 妻と幼い娘

娘は自転車が欲しい
でも 借金のある父には 言わない
父を 気遣っている

そんな健気な心に お金の神様が 微笑んだ
通りすがり の おばあさんがくれた福引券
それが 宝くじ券に変わり、
まさかの 一等 三億円に 化けた

わらしべ長者的に一男は【億男 】になった

【 お金を使える人になりたい
振りまわされるんじゃなくて 】

一男は 大学時代の親友【 古河九十九】を
訪ねた

古河九十九 資産100億 元バイカム社 社長

学生時代 一男と九十九は
二人で モロッコを 旅した

九十九は言う 【 お金の正体を知りたい 】

弾けたバブリーな一夜

気がつくと 三億円は 九十九と一緒に消えていた

千住【 何でも買える紙 神様だ 人類は
この神様を崇める 宗教に入っていまーす】

妻 【 あなたには重すぎたね やっぱりあなたは 変わってしまった お金が体に住み着いて 生きる欲を 奪ってしまった 】

古河 【 君にとって大切なお金を 持って逃げた それでも 僕を信じているって
お金の正体を 一男君は 教えてくれた 】

一男 【 お金が ある時は これで全てが変わると思っていた でも 本当に欲しいものは
取り戻せなかった 】

妻と娘の暮らす家
その玄関に置かれた 真新しい自転車
一男が、三億円で 初めて買った物だ




貧しい夫婦のクリスマスイブ

夫婦は お互いにプレゼントを買いたかったが、お金がなかった
夫は 父から受け継いだ 懐中時計を売り
妻の髪に似合う 鼈甲のくしを買った

妻は 美しい髪を売って 懐中時計に似合う
金の鎖を買った

この童話
お金の無駄になったのでしょうか
僕は ささやかだけど 相手を思いやる
素晴らしい お金の使い方だったと思います

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