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億男のKUBOのレビュー・感想・評価

億男(2018年製作の映画)
3.5
親友に宝くじで当たった3億円を持ち逃げされた⁉︎ これ、普通に刑事事件だろ?(^^)

佐藤健って、お人好しで頼りない良い人ってキャラ「電王」の頃から変わってないな〜。

いくら親友って言ったって、借金返す前に3億全額預けるとか、ないでしょ流石に。

消えた親友とお金を探す旅路で待ち受けるのは、濃い〜い、うさんくさ〜い人たち。

「このヒゲもじゃ&関西弁、誰?」って思ったら、北村一輝じゃありませんか?

ロン毛のカツラかぶって「お金なんて、こんな紙切れ〜!」と叫ぶ教祖みたいな奴は藤原竜也。もう胡散臭すぎて「カイジ」とかに出てくるキャラクターみたいだ。

夜な夜な西麻布のクラブで札びら切って美女を「買う」男たちとか、すぐに「1億」単位で儲けたり損したりする方々の世界は、庶民の我々とはまるで別世界のお話。別世界だからこそドラマとして楽しめるのか? それともあまりに荒唐無稽で絵空事と感じてしまうのか?

川村元気の書く「お話」っていうのは「世界から猫が消えたなら」もそうだったけど、いわゆる「寓話」で、頭の中だけで作ったお話だから、キレイだけどリアリティないんだよな〜。

まあ、2時間楽しめると言えば楽しめるんだが、このドタバタを通り抜けたからこそ、佐藤健演じる「一男」くんが「お金」に対する考え方が変わったのかと言えば、そこに見る者を納得させる説得力はない。

P.S. 高橋一生の落語は、マジ上手いよ。
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