一年前に映画館で観てましたが、金曜ロードSHOW!で地上波初放送…ということで、それを見ながら感想を。
兄の連帯保証人になってしまったばっかりに3,000万の借金を背負わされた一男は、借金返済のため妻子と別居して、図書館の司書と深夜のパン工場のバイトでカツカツの生活をしている。そんなある日、一男は別居中の娘との散歩中に、商店街の福引で宝クジを引き当てる。(ホントは娘のために三等の自転車が欲しかったけど)
そしたら、その宝クジが大当たり!
思いがけず三億円の大金を手にしてしまった一男だが、とたんに不安になってしまい、大学の同級生で今は起業して大金持ち(資産百億!)の九十九に相談しに行くと、三億円を全額引き落としてくるように言われ、「まずは実際に触れてみて、使ってみて"お金"を知るべきだ」とアドバイスを受けた。
そして、言われるがままドンチャン騒ぎをして……翌朝、目が覚めたら誰もいない。。。
…九十九も三億円も消えてる!?
(時系列は違うけど、だいたいこんな話)
消えた三億円と親友を探す一男が、九十九の会社の創立メンバー三人(クセ者ぞろいw)を訪ね歩き、"お金とは何か?"について考えさせられるストーリーでした。
なかなかオモロかったのですが…九十九と一男の落語シーンがなぁ。。。
まぁ、これは本スジではないんですけどね。
(一応、伏線にはなってますけど)
二人は同じ大学の落研(落語研究会)の同期で、九十九は普段の会話には吃音(どもり)があるものの、落語になるとスラスラ喋れる。
それが前提としてありますが。
落研主催の落語会で一男の演目が終わり、「客席は温めておいたぜ、真打ち(笑)」と一男が九十九に声をかけると、
「あ…ありがとう、演りやすいよ」
何て言いながら、ツカツカと高座に向かう九十九。
「え〜それでは芝浜の一席を申し上げます」
オイオイオイ、出囃子と噺のマクラは?
確かに卵かけご飯に醤油と刻み海苔が無くても、一応「卵かけご飯」と言えなくも無いけど。。。
でも、落語はネタを喋れば良いだけではなく、出囃子とマクラは要るでしょ?
落研レベルとは言え"真打ち"なら、そこは省いてはイカンじゃろ…って思ったのは自分だけ?
トータルでみたらオモロかったのですが、ただそこだけがモヤっとしましたw