パエリア太郎

未来のミライのパエリア太郎のレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.8
映画は人の好みだってのは承知してるし、僕が作るチャーハンは日本一うまい(自分にとって)というのも仕方ないこと。

細田守監督の映画は映像として抜群キレキレ三指を立てたような演出力に鼻汁飛ばしてることは大前提として
サマーウォーズで語ってることとか、バケモノの子なんかは言葉を選ばないとマジファッキンロイヤルストレートだなって思っていて
(おおかみこどもの雨と雪で泣き死んでたくせに)
だから、全然期待してなかったのに終わったあとは山下達郎さんの歌を何回も聴いちゃいました。
声優さんも皆さん良かったです!!!

序盤の、くんちゃんがドクターイエローで赤ちゃんを轢いてから殴り殺そう(誇張)とした瞬間、もう泣けちゃって、惹き込まれちゃいました。

当たり前だけど普段意識できない真っ当で素晴らしいテーマを極上アニメーションとファンタジーで見せてくれてストレートに響くところも多い中、攻めたバランスも孕んでて、ほっこり楽しめました。
そして、最後は大人だって今も成長真っ只中なんて着地がありがてーっすね!

雛人形を片付けるのが、これほどキュートにスリリングになるなんて最高。
ある人から見たらお母さん、ある人からみたら子供、ある人から見たらお兄ちゃん、誰にだって当たり前にある命の連鎖とか
はじめての自転車、外で出来る友達、一生で一回しかない当たり前の初めて、その積み重ねが成長だよね!ありがてーよー!
くんちゃんを通して大事だった事をもう一度なぞってもらってる気持ちになりました。

くんちゃんが可愛い。ひたすら可愛い。
だから、くんちゃんにこんなにファンタジーな諭が必要なのかな?と思うと共に、そんなこと、くんちゃんに口で妹が説明する理由と妹が悟ってる不自然さが急に際立つなって思いました。
パエリア太郎

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