予告編を見た時から、見たいと思う要素がひとつもないなぁと思っていた本作。姪っ子が見たがっていたので一緒に鑑賞しました。
くんちゃから見た世界の風景の美しさとか目線に合わせたカメラワーク？なんかは、さすが安定のアニメーション技術。けっして機能的とは思えないけど、とにかく格好いい設計のマイホームも見てるだけで楽しかったです。
主にくんちゃんとパパの成長物語かなと感じましたが、終盤はパパの安堵した姿に思わずホロリ。細田監督のいまの心境を描いた作品なんだろうから、やっぱりパパ＝監督的な感じで、一番キャラクターにリアリティあるなと思いました。
ママのキャラクターは何となく記号的で無機質だったけど、あえての演出なんでしょう。
でも、わたしは今のところ子どもがいないので、共感要素は少なくて、赤の他人のメモリアルムービーを延々見せられてる感は最後まで否めなかった。。
ひいじいじのエピソードは好きで、なんなら、最初からひいじいじの時代に飛んでしばらくそこで過ごすぐらいの展開でもよかった。でもきっと監督は、ファンタジーアドベンチャーをしたいわけじゃなかったんでしょう。
家族の何でもないありふれた日常を切り取って、「みんなおんなじ苦労を乗り越えて今を生きてるんだよ」っていう子育て世代への応援歌をつくりたかったのかな〜。
声は星野源さんが一番ぴったり。今を一生懸命生きている、人間くささが出てて、パパのシーンは何度か泣かされました。
