TakuYoshida

未来のミライのTakuYoshidaのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.6
昨日『未来のミライ』を観ながら、ああ、これは「弱いつながり」の話なんだと理解して合点がいった。単純に家族の絆の物語として理解しようとすると、両親から無視され続けるくんちゃんは見るに耐えないけど、そういった親子の血縁というものが相対的に貶められることで、くんちゃんが劇中を通じて構築していく家族的な関係性の強さを逆説的に描いているのだとわかる。そうやって観ると両親からネグレクトされ続けたくんちゃんが妹に救われるというのはとても示唆的。そして「サマー・ウォーズ」も「バケモノの子」も、実は「おおかみこども」も主題は同じなんだなという気づき。今更かもだけど。
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