YS

15時17分、パリ行きのYSのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.9
2018/3/1
配給 ワーナー・ブラザース映画

イーストウッド最新作にして新境地、
って言われてるけど、流石の一品!
2015年に実際に起きた列車テロ事件。
勇敢にも立ち向かった当事者3人が、
主演をやるという、チャレンジングな作品。
彼らの勇気は芝居をも超えるのか、と思うほど自然。そりゃそうか、本人だからと言えない緊張感もあり、イーストウッドは彼らにどんな魔法をかけたのか。

ただ本人たちがそのまま芝居してます、という簡易な映画ではないのが凄い。

勲章の授与のシーンは本物の映像混じってる??

決して大袈裟に描いてないのに、
日常に起こり得る怖さがしっかり伝わるし、映画通してのテーマになってる、
運命的や使命、今ここにいる意味のようなものを、普通の若者に教えられた映画。

さりげなく、老人を席までエスコートするのも使命かもしれない。
子供のころに転校するのも、父親の元に行くのも、近所の家にイタズラするのも。

そして、テロリストが乗った列車に、乗り合わせたのも運命かもしれない。
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