銃声が車内に響いたとき背中を押したのは今までどこにも行けないままだった過去の自分だ。今までの自分とこれからの自分を肯定してくれるような映画だった。
列車にテロリストが現れるまで旅行シーンが長い的な感想があるけど全くそんなことはない。むしろ事件が起きるまでの物語がメイン。
なぜ銃を持ったテロリストに飛び込んで行く決断をするに至ったのか、それまでの物語が根拠となって描かれている。
起こった事象だけを知りたいなら、ニュースや新聞を見ればいいだけの話で、表面的な部分よりもっと人間的な部分にフォーカスできるのが映画の醍醐味ってものだと思う。