蛇らいさんの映画レビュー・感想・評価

蛇らい

蛇らい

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

IMAXレーザーにて。

4割がIMAXカメラの撮影であり、特大スクリーンと広大なロケーション、巨大な飛行物体を見上げるという行為との親和性がある。さらに、天井に吊るされたスピーカーから降り注ぐ音響と
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キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

2.5

『マイPSパートナー』で時間やシーンが転換するときの編集点の境目を曖昧にし、ぐらデーションのように見せる演出が美しい。その他にもショットのこだわりが散見される。

観客がどこに重心を置くべきなのかが不
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

-

1、2作目にあった荒削りなアトラクション性がなくなって少し寂しい。

静かな図書館で床を破壊する音とハンコを押す音を同期させるのは、『プライベート・ライアン』でハンドガンの音と戦車の砲撃の音を同期させ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.1

スクリーンの横長の比率と、列車の構造との相性が良いことから、古くは『新幹線大爆破』、最近では『新感染 ファイナル・エクスプレス』や『トレイン・ミッション』など今現在においても頻繁に制作されている。その>>続きを読む

リフレクション(2021年製作の映画)

3.1

洗浄機にかけるアナログ盤と、裸に無理やりに吹き付けられる水、拷問室とハートウォームな病室、名の通り反射する2つの景色に思いを寄せる。

空だと思い飛び立った平和の象徴は、反する側の世界に屈する。それは
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マイPSパートナー(2012年製作の映画)

-

そこそこ予算はかかっていそうでシンプルなラブコメの体をしていながら、R18というどの層に向けられたマーケティングなのか謎すぎる一本。映画的なフックが散見されるので見飽きない。

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

-

冒頭のミュージカルシーンはすでに『ウエスト・サイド・ストーリー』を彷彿とさせる完成度。

ショットと演出は、完璧な冒険活劇の教科書のようで、荒削りなアクションシーンがスピード感と迫力を生んでいる。

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.0

ワンカット撮影の失敗できない緊張感と、劇中の繁忙時期の飲食店の慌ただしさとがマッチし、説得力が生まれている。

キャラクターの描き分けと見せ場の配分が適当に行われ、物語に作用するように演出できている。
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ベイマックス(2014年製作の映画)

-

何度目かの。

マーベルコミックスが原作というだけで、ここまで異色な作品になるとは。類まれなるグレーティング、『ドクター・ストレンジ』の暗黒世界を彷彿とさせる転送装置の向こう側がカオス。

アトランティス(2019年製作の映画)

3.4

ワンカットのフィクスを切り繋いだ撮影と編集が、作為的な意図を感じさせず、坦々と続いていく日常の愛おしさと苦しさを描き出す。

ファーストカットと終盤のカットに存在するサーモグラフィの画面は相対的で、人
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

-

『地底探検』からのレファレンスを洗練された冒険活劇に昇華させた傑作。鍛え抜かれた肉体ではない肉の付き方のハリソン・フォードがセクシー。

HUSTLE ハッスル(2022年製作の映画)

-

NBAを主題に据えているが、どの組織でも起こり得る普遍的な内容。才能を潰してしまうオーディエンスとメディア、組織の構造に一石を投じる。同じくNBAとファンの摩擦を描いた『untold:パレスの騒乱』と>>続きを読む

チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

-

チップとデールというスター中のスターを軸に、ディズニー・アフタヌーンをリアタイしていた極めて限定的な世代に向けられたニッチさのギャップが清々しい。

キャラクターとしてのキャリアに焦点を当てたのは意義
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.2

ジュラシックシリーズを今後も作り続けるならば、一作目を延々とリブートし続けるしかもう道はないかもしれない。オリジンの何に感動していたか立ち返れば答えはシンプルで、恐竜と人類のファーストコンタクト、これ>>続きを読む

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

-

ジュラシックシリーズを今後も作り続けるなら、一作目を延々とリブートするのが吉。

キレッキレの鉄棒グルグル飛び蹴りキッズとか好きだけどね。

ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密(1996年製作の映画)

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ルパンのスーツスタイルがタイなしの白ジャケ青シャツという珍しさか良い。

設定や演出、キャラクターの対カリオストロという意識が、逆にカリオストロの呪縛から逃れられず背中を追う結果に。

永遠のヒーロー
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イントロダクション(2020年製作の映画)

3.2

3つの抱擁するシーンのひとつひとつが、映画的な起伏を生むわけではなく、ただそこに置き去りにされる。けれど、人生に構成は存在せず、時には時間の上に、時には時間と離れた別の場所にある。

あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

3.4

描かないこれまでが今この瞬間を鮮明にさせるという頭の柔らかさがすごい。

トッポギの汁をこぼしたままで着替えなくて良い食事相手が、堅実そうな映画監督であることだけで過去のすべてを雄弁に語っている。

地底探険(1959年製作の映画)

-

スピルバーグも影響された一本。洗練こそされていないが、冒険活劇としての基礎はここにあり。アヒルが超キュート。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

際限なく私的な物語であるが、その際限のなさはすべて映画の楽しさへ奉仕され、誇示するためのものではないところが素晴らしい。一見、ユートピアに見える時代や街、空気感を賛辞する訳ではなく、その時代の刹那的な>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

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バラエティに富んだキャラクターの面々、捉えきれないほどのカルチャーに関するアーカイブからの参照、自らの人生を象徴する時代性のある事柄や記憶、すべてを整理し、映画に昇華してしまう。

嫌気がさして、車に
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

-

何度目かの。

シリーズ1作目の出来としては申し分ない。やっぱりフィルム撮影ってだけで観る価値が乗っかる。クサい演出で茶番化していた2作目よりは好感触。

いとみち(2020年製作の映画)

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同郷、横浜聡子の力作。

ローカルは、文化的、社会的にも常に都会の模倣であるというコンプレックスから逃れられない。反面、人々の土着的なアイデンティティは、いつの時代も岩木山のように不変的なものとして確
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

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真実に辿り着くまでの過程が、まるで娘の心にアクセスするまでの長く険しい旅のように映る。

彼女はひとり(2018年製作の映画)

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パーソナルな感覚から1番遠い場所からアウトプットしている心地良さがある。

グレイマン(2022年製作の映画)

3.8

立体的なカメラワークや、建造物の構造を生かしたアクションをルッソ兄弟クオリティとも言える手腕でぶち抜いている。巨大フランチャイズを指揮した経験が隅々に見られ、ジャンルという枠からはみ出すことに成功して>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

2.2

改めてワイティティの技量の底が知れた一作になった。個人的な趣味趣向の域で語る以前の問題だ。

クリスチャン・ベイル演じるゴアは、存在感と求心力、共にヴィランとしてはこの上なく機能していたが、ワイティテ
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ウェルカム トゥ コリンウッド(2002年製作の映画)

-

泥棒メンバーそれぞれにしっかりとしたバックグラウンドを持たせることで、日々の生活や将来の展望が散らつき、人間味のあるキャラクター造形に。

一攫千金の夢が散ったとしても、帰る場所があるという普遍的な幸
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

2.5

表現の手法としてのアニメーションではなく、手段としてアニメーションが使われることをどう捉えるかで評価は大きく変わる作品だ。

ドキュメンタリーをアニメーションにすることにより、匿名性と普遍性が生まれ、
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

2.5

少年アンディを魅了し、バズのおもちゃが欲しくなる内容ではないと言った、他人の主観を勝手に否定するような感想を目にするが、あながちそうでないと言い切れない。

『トイ・ストーリー2』の劇中、アルのトイバ
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

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『アルプスの少女ハイジ』、『カールじいさんの空飛ぶ家』をワイティティ的メソッドで。

ニセものバズがやって来た(2011年製作の映画)

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捨てられたおまけのおもちゃ、どれも普通にいいデザインすぎて欲しい。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.4

近年の韓国映画の顔と言える面々のキャスティングでありながら、演出やメソッドが対極に当たる、いわゆる日本映画的な奥ゆかしさが新鮮だった。劇中での時間の使い方には、充分すぎるほどの余白があり、意味付けに固>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

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何度目かの。

定型じみたシーンを、樹木希林が解体していく演技が凄まじい。

本作を観返して、斬新さがなく、テーマとアンサーに映画的な普遍性を感じるのは、時代が間違いなく監督の見据えた先に進んでいる証
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チャチャ・リアル・スムース(2022年製作の映画)

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クーパー・レイフ作品と初遭遇。

主人公のウィットに富んだ言葉の選択ひとつひとつが、彼女を和ませていることにも納得。だからこそ交わり切らない2人の関係性を憂うことができるし、彼女の人生経験の視点を通過
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