このレビューはネタバレを含みます
【母親】
年齢差からして、弟の父親は違うのかしら??
弟は邪推のない天真爛漫な印象で、その天使のような心が美しいピアノの旋律に表れて、兄を含め様々な人を感化していく…。のですが、自閉症の割に…という点が多々あって、かなりステレオタイプで描かれています。
捨てた子供によくもそんなことが言えるな(怒)というような酷い言葉を吐く母親に対し、兄は言い訳をしない。うんちもTシャツの件も弁明したらいいのに、どうせ言っても無駄と思っているのか、悲しすぎて言えないのか、それでも母親が好きで、格闘でしか苦々しさを発散できない、そんな兄がとにかく可哀想でした。しかし、「もし生まれ変わったら、してあげたかったことを全部してあげる」と言う謝罪の言葉に一転、こちらまで全部許す気分になり大量の涙が溢れました。
大家やピアニストの母親も、子供を守り、子供のために行動する強い母として描かれていて、オモニ第一の文化を感じました。
韓流ドラマは何となく大袈裟なイメージがあるのですが、イ・ビョンホンの演技は味があってとても良かったです。何より弟を演じたパク・ジョンミンの演奏が素晴らしく、鍵盤を叩く際、役柄から離れて、真剣勝負の目線になっていました😄
行く末を案じていた弟の晴れ舞台、それを母に見せてあげられて本当に良かった。