イ・ビョンホンにしては珍しいスローな感動系ですが、ドラマ・コメディ部分は双方控え目、実に抑えの効いたしっとりな作品でした。
そういう印象が強かったのは、パク・ジョンミン扮する知的障害を抱えた弟のピアノ演奏シーンが予想以上にフューチャーされていたからかも知れません。
ある意味、音楽映画とジャンル分けされても差し支えないほど後半は美しいピアノの旋律に溢れていました。
イ・ビョンホン扮する兄はそれを静かに、そっと見守る役割にじっと徹している姿が実に印象的。
大きなうねりのある感動映画ではありませんが、そつの無い良品のハートウォーミングでした。