Jimmy

CINEMA FIGHTERSのJimmyのレビュー・感想・評価

CINEMA FIGHTERS(2017年製作の映画)
3.3
TOHOシネマズ上野にて鑑賞。

短編映画6作品と知っていたが、お目当ては河瀨直美監督作品『パラレルワールド』。

【パラレルワールド】(河瀨直美監督)
15年ぶりに母校を訪れた徹(山田孝之)は、懐かしさに誘われて天体観察室に向かう。
そこで見つけたノートには、想いを寄せていたダンス部の真矢(石井杏奈)からのメッセージが綴られていた…。
→この男優、高校生を演じるには無理がある。河瀨直美監督の輝く映像は綺麗!
 「協力:奈良市立一条高校」とエンドロールに記載あり、河瀨監督の地元=奈良で撮った映画であることが分かる。

【キモチラボの解法】
人間同士のコミュニケーションが希薄になった近未来の東京。
「感情を売ります」の看板掲げて、人間の奥底に眠る感情を呼び起こして解放するクリニック。
様々な感情エキスを操る店長が、女性客のアオイ(水崎綾女!)にうつつを抜かしていたある日、無口な少女(駒井蓮)が現れて…。
→河瀨直美監督の『光』で素晴らしい演技を見せた水崎綾女にツイツイ眼が行ってしまった(笑)

【Snowman】
近未来の物語。SF的である。
妻の深雪(藤井美菜)と永遠の愛を誓い合った20代のロクは、不治の病に侵されていた。
特効薬が完成するまで永い眠りにつくことになったロクと、ロクが眠るカプセルを磨き続ける深雪。
月日は流れ、ついに目覚めの時が訪れる。だが、ロクの前に現れたのは、見たこともない老女(倍賞美津子)だった…。
→この映画、なかなか良かった!
 なぜ良かったか、はネタバレになるので記載しない。

【色のない洋服店】
街は色彩を失い、あらゆるものが黒一色に統一されていた。
古い商店街にある洋服店では、幼い頃からイジメにあってきた女性が、自分で仕立てた洋服を売っていたが、店の奥ではカラフルな服を作っていて…。
→パッとしない地味な作品。

【終着の場所】
東京のホテルで働いている男は、ある日出会った女性に恋をする。
女性が号泣しているのを助けたのがキッカケで、遠距離恋愛を続けるが、男の携帯電話から送ったメッセージの返信が途絶え、知らない男から「お前もあの女を買ったのか」という電話が入り…。
→「結局、どうするんだよ!」と言いたくなる男のどっちつかずの態度にイラつく。

【SWANSONG】
東京が雪で埋もれており、「地下鉄 芝公園の看板」を地中から掘り出す男。
その下には、人々が居る不思議な世界。
ギタリストの男は、天真爛漫な少女(桜庭ななみ)に出会うが…
→これまた微妙な作品だった。

上映前に、【SWANSONG】の監督と出演者の男の舞台挨拶中継があったが、どうにも知らない人なので興味ほとんど無く、作品を深堀する発言が聞かれるかと思ったら、それも殆ど無し。この舞台挨拶だけ見て、本編観ないで帰った人も居たのは驚き。
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