このレビューはネタバレを含みます
妻も夫も、登場人物みんなに共感できるから
感情移入する先ころころ変わりすぎて目まわった
いや星野とその彼女だけはとんちんかんなこと言ってんなーと思ったけども( )
母親としての愛情の方向が歪んでいく描写が秀逸だった
ちゃんと意味のある散歩だって分かったときはめちゃくちゃハッとさせられたし
警察沙汰になった一見奇行としか思えない薫子の行動も、その心情を冷静に考えてみるとうっかり共感できてしまいそうなあたり
流石は東野圭吾作品だなって
ミステリーではないものの展開はスリリングで迫力満点だったな
期待してたのとやや違ったけど満足、んで結局最期で涙腺もってかれた
重いテーマだな…家族にそこまで選択を委ねるのは酷な気がしたけど
第三者たる国や法が決めちゃうのもそりゃ問題があるんだろうなあ
ここまで切羽詰まることはそうそうないだろうが
家族の苦悩についてはできる限り慮れるような自分でありたい