人魚の眠る家のmofaのネタバレレビュー・内容・結末

【熱量が・・・】

原作に忠実な方だと思う。原作よりも、よりホラー的なところがあるかなぁと思う。
うーん。ふつうに良かった。
しかし・・というか、やっぱりというか。御涙頂戴感満載で、興醒めしてしまったというか。最後のクレジットで流れる音楽が、トドメでした。 役者さん達もいいんだけど、こちらはこちらで、頑張ってる感が凄くて。
その熱量がね・・・。 .

特に最後、夫婦が病院で、主治医に脳死判定を依頼するとこで、「娘ならそうすると思います」と言う所がね。
今更、それ言っちゃうー？と納得いかん。自分の我を通すだけ通して、挙句に、娘の意思を尊重します的な・・ね。
結局、母親が受け入れるのに必要な時間、あらゆる人間が巻き込まれだけと感じてしう。
夢のような庭でのお葬式もまた、やる事はやったのよ的な母親の満足感だけが際立って、振り回された娘ちゃん息子ちゃんは、可哀想だったなぁと。 .
このテーマについて、静かにゆっくり考えさせられたいと思いながらも、過剰な演出がそれを許してはくれない。
ジェットコースターに乗って、脳死をかんがえられるかいなってね。
とはいえ、今の時代、こんな風に脳死について考えさせられる・・という時点で、時代錯誤になってきているのかなぁとも思う。