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人魚の眠る家のsuiのレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
4.5
めちゃ良かった。
後半ボロボロ泣いた。
 
娘が生きていると信じたい薫子の気持ちと、
次第に生きているとは思えなくなっていく周囲の気持ち。どちらもの気持ちにも共感出来るように作られていて素晴らしい。
学校で虐められそうになってお姉ちゃんは死んだと言った弟の気持ちも痛いほどによく分かる。
 
何が正解なのか誰も教えてくれない。
自分たちで正解を決めなければならない苦しさが見ていて辛かった。
 
内容の重さ、辛さに反して映像は美しく、優しいシーンも多いのが有り難い。
食事のシーンも割と多く、とても美味しそうに映しているのが印象的だった。「生きている」事を表したシーンのように感じた。
 
星野が薫子に対してどういう感情だったのか、私には少し分かりにくかった。自分の技術を認めてくれた薫子に惹かれていたのか?それとも単純に自分の技術を活かせている場所に依存していたのか。
どちらにせよ「社長は嫉妬してる」とか言い出したのがちょっとウザかった。
薫子も、彼女の真緒に対して「星野さんはもう1人の父親なんです」とか言うシーンは見ててイラついた。
まるで不倫してるかのような雰囲気やめろや。
 
でも真緒が良い女すぎた…!
こんな素晴らしい彼女おらんて…!
星野が誤りに行ったときの「お帰りなさい」が凄すぎる!!懐の広さ半端ない。優しくて強か。素敵。
 
中盤あたりからもう不幸なエンディングしか過らなかったけど、綺麗に纏まって明るい未来を想像させるエンディングになっていて一安心。
とても良いエンディングでした。
 
子役含め役者陣の演技力が素晴らしい。
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